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2006 年度 実績報告書

センサ融合型アナログIPのアダプティブ・ポーティングに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17700075
研究機関北九州市立大学

研究代表者

中武 繁寿  北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (10282831)

キーワード集積回路 / アナログLSI / レイアウト設計 / ポーティング / コンパクション / センサ融合型アナログIP / コモンセントロイド
研究概要

H18年度は、H17年度までに基本アルゴリズム開発してきたアナログIPポーティングにおける自動拡散融合、ウェル共有、自動コモンセントロイド配置合成など機能を、商用設計システムとI/Fをとった自動ポーティングシステムへ組み込む拡張開発を行った。また、近年問題となっている信号ノイズに関する諸問題に対応するために、等長配線制約やクロストーク制約を扱うコンパクションアルゴリズム開発も行った。具体的には、デバイス素子配置と配線、つまりレイアウトをシーケンス・ペア法で表現し、このレイアウトに対して課される等長配線制約やクロストーク制約を線形制約式で表現し、チップ面積を最小化する線形計画問題として定式化している。プロトタイプによる計算機実験では、ノイズ抑制、及び実行時間ともに実用レベルの良好な結果を得ることができた。この成果は国際会議などので発表している。これにより、ノイズ対策を考慮した自動ポーティング技術の基礎を確立できたといえる。さらに、この開発したシステムを利用して、センサ型アナログIPと類似する液晶用ドライバICのIP化に対する適用事例開発を行った。回路データは共同研究企業から入手し、マニュアルレイアウトと本開発システムによるレイアウトの両方に対して、実際のICの試作し、評価した。その結果を比較したところ、ガンマカーブ測定等の評価項目等について、ポストレイアウトシミュレーション、及びテスタ評価ともに、自動ポーティングした結果は、製品レベルのマニュアル設計した結果とほぼ同等の性能を有することを確認した。これにより、当開発システムは実際設計に適用できる、という見通しを得ることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Structured Placement with Topological Regularity Evaluation2007

    • 著者名/発表者名
      Shigetoshi Nakatake
    • 雑誌名

      Proc. of IEEE Asia South Pacific Design Automation Conference 2006

      ページ: 215-220

  • [雑誌論文] Block Placement to Ensure Channel Routability2007

    • 著者名/発表者名
      Shigeotshi Natake, Zohreh Karimi, Taraneh Taghavi, Majid Sarrafzadeh
    • 雑誌名

      Proc. of ACM Great Lakes Symposium on VLSI 2007

      ページ: 465-468

  • [雑誌論文] Sequence-Pair Based Compaction under Equi-Length Compaction2006

    • 著者名/発表者名
      Keiji Kida, Takeshi Matsuo, Tetsuya Tashiro, Shigeotshi Nakatke
    • 雑誌名

      Proc. of IEEE Asia Pacific Conference on Circuits and Systems 2006

      ページ: 1017-1020

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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