研究概要 |
今年度は主に,野外において効率的に情報を収集・閲覧するためのユーザインタフェース,および,機能について分析を行い,写真画像や手書きメモを経緯度や標高情報と同時に記録できるソフトウェアの開発を行った.ユーザインタフェースの設計では,散策中でも無理なく情報にアクセスできるようにすることに重点を置いた.また,手書きの記録と写真による記録をシームレスに扱えるように,記録情報の記録形式にはjpegを選択し,かつ,補足情報を記録するためにExif規格を採用したことが特徴である.この開発については,シンポジウムとワークショップにおいて発表を行った.現在,実装したソフトウェアを日常的に利用し評価を行っている.次年度は,収集情報が記録された位置に近づくとその旨を通知し,その情報を閲覧することができる機能を加えていく. また,情報収集のターミナルシステムに関連する事項として,Google Maps等に手書きによるアノテーションと収集した情報を貼り付けることができるWebベースインタフェースの開発を行った.この開発は次年度も引き続き行い,収集情報を中心としたコミュニケーションの場を構築する. なお,本研究の開発において派生した技術を用いて,小中学校の授業におけるデジタルコンテンツの利用を支援するシステムの開発を行った.この開発については,研究会において発表を行った.このシステムについては,引き続き開発を進め,次年度は実際に小中学校で利用してもらう予定である.
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