研究課題
本研究では、適切なデータベース設計によってユビキタス社会を支援するモデル化手法を提案し、時空間データベースによって対象空間に存在するオブジェクト・操作・状態を意味の観点から統合・共有するシステムを構築する。すでに一部を構築していたプロトタイプを、平成17年度からの本事業によって発展させ、以下の項目を実施した。1)オフィスオントロジの作成すでに購入済みであった、EDR電子化辞書のうち概念辞書を参考として、オフィス情報共有のための意味情報を抽出してオントロジを作成した。2)オブジェクト登録支援システムの設計・実装と評価実際に、形状データとオントロジの両者を登録できるデータベースを設計し、新規オブジェクトを登録する際にデータベースを検索して適切なオントロジ要素を推奨するシステムを実装した。3)「オフィス仮想環境」のプロトタイプを実装と、マルチユーザでの利用評価構築したプロトタイプによって、複数利用者で情報共有ができることを評価した。4)ユビキタス家具の作成RF-IDリーダおよびタグを購入し、実際の家具に設置して「ユビキタス家具」を作成し、提案手法の実現性を評価した。5)実験用データの作成複数利用者による日常生活実験のため、手入力によるデータ入力を行い、実験用データを作成した。6)提案手法による日常生活支援実験作成した実験用データを用いて日常行動をパターン化し、ユビキタス環境で行動支援を行う手法を提案し評価した。7)統合環境の提案本研究全体の統合環境として「概念共有環境CONSENT」の提案を行ったまた、提案手法の異なる応用事例として、三次元医療画像の一種であるPET(陽電子放射断層撮影)画像データベースを構築し、医師らの情報共有支援手法の評価を行った。
すべて 2006 2005
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