研究課題
昨年に引き続き、索引分散管理システムのための再編成手法の効率化に関して研究を行った。平成18年度に関しては、昨年度考案した、再編成処理を分割することにより他の処理との競合による生能悪化を抑える手法、段階的再編成法について、検証および発表を行った。段階的再編成法では、再編成処理を小規模な再編成処理の集合に分割し、これら分割された愛編成処理の間に他の処理を挿入することにより、これら挿入された要求に対する応答時間の短縮することがシミュレータ上でも実際の並列計算機上でも確認され、その有効性が実証できた。これは、実システムにおいては、ユーザの視点に立つと、要求に対する応答時間の短縮は非常に有益であることから、本システムの有効性が実証されたことになる。この結果を国際会議にて発表を行った。また、既存手法で最も有効とされている、スナップショットを用いた再編成手法とシミュレータ上で比較し、同等以上の性能であることが結果として確かめられた。このことに関して今後学会論文誌に投稿予定である。また、索引分散管理システムのもうひとつの展開として、索引のレプリカを持ち、分散並列処理することによるさらなる高速化の検証を並列計算機上に実装し、行った。一般的にレプリカを用いる場合はレプリカ・オリジナルのデータの同期性が問題となるが、索引分散システムの同時実行処理により簡単に解消され、同期のための処理にほとんど時間がかからないことが実証され、レプリカを用いたとしても検索、更新ともに処理能力の向上が確認され、国内ワークショップにて発表を行った。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (5件)
電子情報通信学会第18回データ工学ワークショップ論文集
ページ: E2-2
Systems Modeling and Simulation, Theory and Applications, Asia Simulation Conference 2006
ページ: 223-227
平成18年度電気関係学会北陸支部連合大会講演論文集
ページ: E-84
ページ: E-80
ページ: E-79