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2005 年度 実績報告書

双方向コミュニケーションが可能なポータブルな教授環境の構築

研究課題

研究課題/領域番号 17700105
研究機関大阪工業大学

研究代表者

西口 敏司  大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (80362565)

キーワード講義アーカイブ / 遠隔講義 / 自動撮影 / 状況認識
研究概要

本年度は,ポータブルな教授環境を構築するためのハードウェアシステム,及びそれらの駆動に必要な基本的なソフトウェアシステムの実装を行った。具体的には,遠隔地の受講者の活動に影響を与えずにその様子を観測したり,撮影したりするための環境として,3,4人が着席可能なテーブルの周囲に,受講者の動きなどの様子を観測するためのカメラ,発話者の位置を観測するためのマイクロフォン,受講者の動的な状況を撮影するためのパン・チルト・ズームの制御が可能なカメラを設置した.また,これらのセンサを駆動したり,センサから得られた情報を処理するためのPCを用意し,それぞれのPC間で情報を共有させるためにTCP/IPサブネットワーク環境を構築した.さらに,それぞれのハードウェアを使用した自動撮影システムを構築するのに必要な基本的なソフトウェア群のフレームワークとしてサーバクライアントモデルを採用し,ソフトウェアの実装を行った.まず,固定カメラで撮影した人物の様子から,各時刻毎に撮影された画像上の肌色領域を顔または手領域とみなし,人物の顔や手の動きを推定し,その結果をサーバに登録するソフトウェアを構築した.次に,サーバに登録された各カメラごとの推定結果を取得し,実際の人物の動きを推定する状況統合ソフトウェアを構築した.そして,状況統合ソフトウェアの推定結果に基づき,パン・チルト・ズームが可能なカメラを制御する自動撮影制御ソフトウェアを構築した.上述のように,情報獲得,情報統合,自動制御の各ソフトウェアをクライアントとするサーバクライアントモデルに基づいて構築することにより,各ソフトウェアについて様々なアルゴリズムを検証することが可能な環境を構築した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 講義自動アーカイブシステムの開発・実運用可能なシステムの構築と運用2006

    • 著者名/発表者名
      西口 敏司 他
    • 雑誌名

      画像ラボ Vol.17 No.2

      ページ: 11-14

  • [雑誌論文] 受講者撮影機能を持つ双方向コミュニケーション記録型講義自動アーカイブシステム2005

    • 著者名/発表者名
      西口 敏司 他
    • 雑誌名

      日本知能晴報ファジィ学会誌 Vol.17, No.5

      ページ: 587-598

  • [雑誌論文] 教材中の指示対象を利用した講義コンテンツの作成2005

    • 著者名/発表者名
      丸谷 宜史 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 技術研究報告MVE MVE-2005-46-55

      ページ: 49-54

  • [雑誌論文] 遠隔講義理解のための時空間解像度及び部分連続性を保証する映像伝送手法2005

    • 著者名/発表者名
      森村 吉貴 他
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 MVE-2005 No.27-45

      ページ: 19-24

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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