研究課題
透明な物体で生じる光学的効果(反射・屈折・コースティクス)を考慮した透明物体の高速レンダリング法の研究を行った。透明な物体として、ガラスやプラスティックを対象とした物体自身が変形しない剛体、および水のような流体の両方についてそれぞれ研究を行った。1.ガラスのような剛体を対象としたレンダリングに関する研究透明物体をレンダリングするためには、透明物体へ入射する光源あるいは視点から物体へ入射する光線が、物体内部で反射屈折して物体外部へ放出したレイを計算する必要がある。剛体の場合、物体が変形しないためこの放出したレイを、離散化した入社方向において前計算しておくことが可能となる。これによって高速に透明物体をレンダリングする方法を提案し、結果をまとめて国際会議Computer Animation and Social Agents2005および電子情報学会論文誌(英文誌)に投稿し採択された。2.水のような流体を対象としたレンダリングに関する研究水のような流体においてはレイの屈折・反射方向を逐次計算する。本研究では、流体シミュレーションの結果からリアルタイムに水面を構築し、レンダリングする方法を提案した。対象とする流体シミュレーションとしては、近年注目を集めている粒子法を扱った。流体シミュレーションの結果には、水表面が大変形するものも存在するため、位相が複雑な水面を表現するのに適しているポイントベースレンダリングをもちいて水面をレンダリングする方法の研究を行った。この結果をまとめ、学会Visual Computing/グラフィクスとCAD合同シンポジウム2005に投稿し採択された。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (3件)
Journal of IEICE Trans, Special Issue on Cyberworlds E88・D
ページ: 904-911
Proceedings of the International Conference on Computer Animation and Social Agents
ページ: 165-170
Visual Computing/グラフィクスとCADシンポジウム2005
ページ: 117-122