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2005 年度 実績報告書

任意次元・任意構造の凸胞複体モデルを実現する多次元空間データベースシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17700117
研究機関九州大学

研究代表者

金子 邦彦  九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助教授 (50274494)

キーワード凸胞複体 / 空間データベース / 凸胞分割アルゴリズム
研究概要

本研究は,凸胞複体空間モデルを持つ空間データベースシステムの研究開発である。従来,凸胞複体のデータベース表現法としては,cell tuple法,simplified incidence graph法が知られているが,こうした既存の方法は,3次元あるいはそれ以上の凸胞複体については,データサイズが大きすぎる.本研究では,従来法よりもはるかに小さなデータサイズで格納できる方式として,CPVS法を考案した.CPVS法は,凸胞複体の要素である凸胞のうち,他の要素凸胞のフェイスになっていないような凸胞(このような凸胞はtop cellと呼ばれる)の線形制約式(linear constraints)を,TopCell, Hyperplaneという2種類のタップルで表現するものである.現在までの成果は次の通りである.
(1)CPVのデータサイズがcell tuple法,simplified incidence graph法より小さいことを,triangular meshオブジェクトを使った実験で示した(その成果は,国際会議EMBC2005で発表済み).
(2)CPVSの圧縮に使える新たなアルゴリズムの考案に至った.提案アルゴリズムは,CPVSが持つ統計的性質に着目するもので,単純なrun lengthアルゴリズムよりも高い圧縮率が得られることを,triangular meshオブジェクトでの実験で確認した.
(3)CPVSから凸胞複体の接続グラフへの変換を研究し,凸だが非有界な空間物を,超平面で分割する処理を高速で行う必要があることを研究課題として見出し,それを高速に行える凸胞分割アルゴリズムを新しく考案し,性能評価までを実施して,国際会議TENCON2005で発表した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Splitting Unbounded Cell with a Hyperplane in Any Dimension2005

    • 著者名/発表者名
      Michiko Tanaka
    • 雑誌名

      IEEE TENCON 2005 (電子版のためページ番号無し)

  • [雑誌論文] Representing Multidimensional Medical Image in Compact Format2005

    • 著者名/発表者名
      Jingling Lu
    • 雑誌名

      the 2005 IEEE Engineering In Medicine and Biology 27th Annual Conference

      ページ: 2429

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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