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2005 年度 実績報告書

時系列文書からの主題変化の抽出と利用目的に応じた動的再構成

研究課題

研究課題/領域番号 17700136
研究機関東京大学

研究代表者

田中 克明  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (80376657)

キーワード情報可視化 / 主題抽出 / 時系列処理 / テキストセグメンテーション / 設計支援
研究概要

本研究においては、長期間にわたって蓄積された問題解決記録を対象とし、記述されている対象間の時間経過にともなう関係変化についての情報を抽出することと、その情報の構造を利用局面に応じて再構成することを目指した。
長期間に渡って蓄積された問題解決記録は、その量が多いために、全貌、すなわちどのような主題から構成されているか、を把握することは容易ではない。また、問題解決期間中に、主として取り上げられる主題の変化や、主題間の関係の変化がおこるために、時間経過に注目して、内容を把握する必要がある。
そこで、文書群をある時点までごとの複数の文書群に分割し、これをクラスタリングによって分類し、時間的に隣接する文書群から作られたクラスタ間の相関を計量することにより、主題候補と、その変化の抽出を行った。
さらに、主題を指し示す語を指定することにより、主題に関連するクラスタの連なり、およびクラスタに含まれる内容の提示を行う機能を実現した。これらにより、時間の経過と、その経過にともなって変化していく複数の主題との関係を、主題候補となるクラスタから、把握することができた。
本年度は、小型衛星の設計過程における議事録を対象とし、上記の手法を適用した。その結果、一例であるが、ある機能を果たすために、はじめに検討された部品に関する主題を指し示す語、次に検討された主題を指し示す語、を利用者が指定すると、システムが、それらの間に存在する主題候補群を、時間経過に沿って提示することが行え、なぜ、主題の遷移が起こったのか、を把握することが可能となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Semantic Structure Transition with Elapsed Time2005

    • 著者名/発表者名
      Katsuaki TANAKA, Mina AKAISHI, Koichi HORI
    • 雑誌名

      Proc.of the Semantic Computing Initiative

  • [雑誌論文] 設計議事録からの主題構造変化の抽出2005

    • 著者名/発表者名
      田中克明, 赤石美奈, 堀浩一
    • 雑誌名

      人工知能学会全国大会(第19回)論文集

      ページ: 1C4-03

  • [雑誌論文] 設計議事録からの主題構造変化の抽出と再構成2005

    • 著者名/発表者名
      田中克明, 赤石美奈, 高須淳宏, 堀浩一
    • 雑誌名

      人工知能学会 人工知能基本問題研究会資料 59(SIG-FPAI-A501)

      ページ: 1-6

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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