• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

時系列文書からの主題変化の抽出と利用目的に応じた動的再構成

研究課題

研究課題/領域番号 17700136
研究機関東京大学

研究代表者

田中 克明  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (80376657)

キーワード主題抽出 / 知識獲得 / 情報可視化 / テキストセグメンテーション / 設計支援
研究概要

本研究においては、長期間にわたって蓄積された問題解決記録を対象とし、記述されている対象間の時間経過にともなう関係変化についての情報を抽出することと、その情報の構造を利用局面に応じて再構成することを目指している。
長期間に渡って蓄積された問題解決記録は、その量が多いために、全貌、すなわちどのような主題から構成されているか、を把握することは容易ではない。また、問題解決期間中に、主として取り上げられる主題の変化や、さらにその主題間の関係変化がおこるために、時間の経過に注目して、内容を把握する必要がある。
そこで、文書群をある時点までごとの複数の文書群に分割し、これをクラスタリングによって分類し、時間的に隣接する文書群から作られたクラスタ間の相関を計量することにより、主題候補と、その変化の抽出を行った。
今年度はさらに、新たな言及がなされていない主題の重みを、時間経過にともなって減少させることにより、主題が忘却されていく過程を主題の遷移構造の中に組み込んだ。その上で、本研究で実装したシステムの操作者が着目した複数の語を指定させることにより、主題遷移の構造を再構成し、ユーザ視点に基づいた情報の提示をおこなう機能、主題に含まれる特定の設計対象に着目し、対象への操作を示す語を取り出すことにより、設計プロセスを提示する機能の研究を行った。
以上により、大量の文書中に蓄積された情報を俯瞰することのみならず、ユーザの意図に基づいて主観的に再構成することが可能となった。すなわち、情報を漠然と眺めるのではなく、知りたいことを、情報全体の中での位置付けとともに、知ることができるようになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 設計議事録からの設計プロセス抽出の試み2007

    • 著者名/発表者名
      田中克明, 赤石美奈, 堀浩一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 Vol.106 No.472

      ページ: 43-48

  • [雑誌論文] 設計議事録からの主題階層構造変化の抽出2007

    • 著者名/発表者名
      田中克明, 赤石美奈, 堀浩一
    • 雑誌名

      人工知能学会 人工知能基本問題研究会資料 65(SIG-FPAI-A603)

      ページ: 29-34

  • [雑誌論文] Topic Change Extraction and Reorganization from Problem-Solving Records2006

    • 著者名/発表者名
      Katsuaki TANAKA, Mina AKAISHI, Koichi HORI
    • 雑誌名

      Proc.of Software Knowledge Information Management and Application

      ページ: 153-158

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi