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2005 年度 実績報告書

公開鍵基盤(PKI)と話者照合技術の融合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17700141
研究機関東京工業大学

研究代表者

岩野 公司  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (90323823)

キーワード公開鍵基盤(PKI) / 話者照合 / 話者照合の耐雑音性向上 / マルチストリームHMM / Adaboost / 基本周波数情報
研究概要

本研究では,携帯電話のような小型機器を入力デバイスとして想定した場合の,公開鍵基盤(PKI)を利用した認証の信頼性を高める方法として,音声による個人認証(話者照合)をPKIと融合する技術についての検討を行う.この技術を確立するためには,話者照合の実用性を高める必要があり,特に,話者照合の耐雑音性を向上させることが重要である.そこで本年度は,単一の音響特徴量のみでなく,他の複数の特徴量を組み合わせることで耐雑音性の向上をはかるマルチストリーム型の話者照合方式についての検討を行った.
これまでに,音声に含まれるケプストラム特徴量と基本周波数特徴量を2つのストリームとみなし,マルチストリームHMMを利用して融合した,雑音に頑健な話者照合手法を提案している.そこで,この手法において,想定される種々の雑音環境に対し,最適なストリーム重みと照合閾値を,線形判別分析とAdaboostを利用して自動的に推定する手法の提案を行った.
評価実験は,男性話者36名が一ヶ月ごと5時期に渡って発声した4桁連続数字を用いて行った.白色雑音が様々なSN比で音声に重畳した場合を想定して,ストリーム重みと,閾値の自動推定を行ったところ,提案手法によって人手によって定めた最適値に近い数値が得られることが確認された.具体例な結果としては,「本人棄却率=詐称者受理率」という等誤り率を目標として自動最適化を行った場合に,SN比20dBにおいて本人棄却率3.4%,詐称者受理率3.7%を得た.ケプストラム特徴量のみを用いた場合の等誤り率が4.9%であり,人手によって最適化した場合の等誤り率が3.4%であることから,提案手法によってストリーム重みと閾値の最適化が行われたことがわかった.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] A stream-weight and threshold estimation method using Adaboost for multi-stream speaker verification2006

    • 著者名/発表者名
      Taichi Asami, Koji Iwano, Sadaoki Furui
    • 雑誌名

      Proceedings of IEEE International Conference on Acoustics, Speech, & Signal Processing (発表予定)

  • [雑誌論文] Multimodal speaker verification using ear image features extracted by PCA and ICA2005

    • 著者名/発表者名
      Koji Iwano, Taro Miyazaki, Sadaoki Furui
    • 雑誌名

      Audio- and Video-Based Biometric Person Authentication (Takeo Kanade, Anil Jain, Nalini K.Ratha (Eds.))(Springer-Verlag)

      ページ: 588-596

  • [雑誌論文] Stream-weight optimization by LDA and Adaboost for multi-stream speaker verification2005

    • 著者名/発表者名
      Taichi Asami, Koji Iwano, Sadaoki Furui
    • 雑誌名

      Proceedings of International Conference on Speech Communication and Technology

      ページ: 2865-2868

  • [雑誌論文] マルチストリーム話者照合におけるブースティングを用いた閾値の最適化2005

    • 著者名/発表者名
      浅見太一, 岩野公司, 古井貞煕
    • 雑誌名

      日本音響学会2005年秋季研究発表会講演論文集

      ページ: 127-128

  • [雑誌論文] マルチストリーム話者照合におけるブースティングに基づく閾値最適化法の検討2005

    • 著者名/発表者名
      浅見太一, 岩野公司, 古井貞煕
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 105・495

      ページ: 1-6

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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