I.XMLデータ変換の実用化を目指し、XMLデータベースを基にして構築したWeb用外国語学習教材Web Drillにおいて、XML変換処理を活用し、問題形式の自動変換を行う機能を実装した。 (1)Web Drillで扱うデータの構造を解析した。従来使われていたWBTシステムで扱う問題形式を参考にしながら、実際に教員が外国語教育で活用する問題形式を対象としてXMLで表現した。扱う問題形式は、選択問題、並べ替え問題、記述問題などであり、これらをさらに統合して作成する総合問題を扱えるよう拡張した。 (2)Web Drillで扱うXMLデータに対して、問題形式の変換方法を検計し、実装した.webブラウザ上でボタン一つで実行できるインターフェースを実装した。 (3)本システムを実際の講義で活用してもらい、アンケート調査を行った。 (4)Webブラウザ上での問題作成だけでなく、テキスト形式で作成した問題をWeb Drillの問題として容易に取り込むため、テキスト形式データをWeb Drill用XML形式に変換するための機能を実装した。 II.XMLデータ変換方式の記述形式としてEFSを採用し、導出原理を用いたデータ変換アルゴリズムを開発した。また、導出手続きを用いて、データ変換の計算可能性について議論した。
|