研究概要 |
本年度は,知識生成支援ユーザインタフェースの主要な機能の設計と開発を行った.次年度は,本年度の成果を受けて,知識生成支援ユーザインタフェース全体の構築と評価を行うことになる.本年度,実施した具体的な研究項目は,(a)興味深さ指標の分類と提示方法の設計,(b)興味の推定機能と評価の代行機能の開発である.(a)については,我々が過去に調査した代表的な興味深さ指標に新たなものを加えるとともに,データマイニングや機械学習の専門家でない医師が理解しやすいように,いかに興味深さ指標を分類・提示するかを検討した.そして,興味深さ指標を概念(ルールの信頼性,特異性など)で分類・提示し,概念を使って間接的に選択可能な機能を設計した.(b)については,医師がルールに与える評価値と興味深さ指標ライブラリを用い,医師の興味を学習し推定する機能,および推定によってルールを代行評価する機能を開発した.学習と推定には,線形近似(指標のルール評価を説明変数,医師のルール評価を目的変数に),決定木(前者を属性,後者をクラスに),ニューラルネットワーク(前者を入力,後者を出力に)を用い,これらの性能比較を行った.
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