研究概要 |
平成17年度は本研究の基盤となるMMIシステムを整備した. まず対話信頼度の判定にユーザの表情を用いるため,表情認識モジュールをシステムに組み込んだ.表情認識モジュールを組み込むために,MMIシステムで動的情報を一元管理するための動的環境情報管理部を導入し,表情認識モジュールとMMIシステム内の各モジュール間での情報のやり取りを円滑に行えるよう整備した.また,表情認識を用いたサンプルアプリケーションとして音声対話ナビゲーションシステムを作成し,ユーザの表情が有効に利用できることを確かめた. つづいて研究代表者がこれまで携わってきたGalateaプロジェクトで開発された擬人化エージェントをMMIシステムに組み込むための作業を行った.このエージェントは顔写真を3次元ワイヤフレームモデルにマッピングして作成されているため,実際の人間と同様の発話,表情形成が可能である.このエージェント合成モジュールおよび音声合成モジュールをMMIシステムに組み込むために,MMIシステムの各モジュールとの通信プログラム等を整備した. さらにMMIアプリケーションを作成するツールであるInteraction Builderの改良を行った.Interaction Builderを用いることによって,単純なGUI操作で容易にMMIアプリケーションを作成できる.本年度はユーザビリティの改良等を行った.
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