• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

環境認識と状態センシングに基づく適応運動遷移制御

研究課題

研究課題/領域番号 17700206
研究機関青山学院大学

研究代表者

戸田 健吾  青山学院大学, 理工学部, 助手 (70337880)

キーワード制御工学 / 二足歩行制御 / ヒューマノイド / 画像、文章、音声等認識
研究概要

本年度は研究目的に挙げた3項目のうち、a)遷移運動生成法の実機実装、b)ヒューマノイド搭載用小型ビジョンプロセッサボードの開発をおこなった。また、c)モーションスタビライザーに利用する運動安定化手法を新たに構築し、本研究の一環として開発したヒューマノイド運動評価用動力学シミュレータにより運動安定化性能の評価実験をおこなった。
a)遷移運動生成法に関して、実験プラットフォームmorph2による遷移運動生成実験に成功した。実験では各種歩容間だけではなく、歩行から屈伸へという本質的に目的の異なる運動に対しても良好な遷移動作が実現されており、適応運動遷移制御の一翼を担う遷移動作生成アルゴリズムがほぼ完成したといえる。また、b)ヒューマノイド搭載用小型ビジョンプロセッサボードのハードウェア開発は2月末までずれ込んだものの無事終了し、現在ビジョンプロセッサボードを含むヒューマノイド制御システム全体の動作検証を進めている。当初は年度末までに動作検証を終える予定であったが、これに変わって平成18年度に予定していたc)モーションスタビライザーの開発を前倒しして行い、全身の重心バランス制御による安定化手法および転倒時の受身動作生成法を構築した。さらに、今後の研究開発を効率的に進めていくためのヒューマノイド運動評価用動力学シミュレータを同時並行的に開発し、既に各種動作生成・安定化アルゴリズムの評価を終えている。来る平成18年度はこのシミュレータを活用することにより、さらに円滑な研究開発が可能である。
以上、当初の予定とは順序に若干の差異は有るもののほぼ予定どおりの研究成果が得られており、18年度も引き続き研究開発を進めていく。なお、これらの研究成果は学会発表にて逐次報告しており、特に受身動作生成法に関してはロボティクス・メカトロニクス講演会'06で研究発表を行う予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] 局所幾何情報に基づく環境マップの提案とマップ精度向上逐次アルゴリズムの構築2005

    • 著者名/発表者名
      大曽根 淳
    • 雑誌名

      ロボティクス・メカトロニクス講演会'05講演論文集 (CD-ROM)1A1-S-038

  • [雑誌論文] 状況に応じたセンシング戦略に基づく知的感覚系統括システム2005

    • 著者名/発表者名
      石井 俊充
    • 雑誌名

      ロボティクス・メカトロニクス講演会'05講演論文集 (CD-ROM)1P1-N-075

  • [雑誌論文] 動作ライブラリに基づくヒューマノイドの全身動作生成 -2リンク倒立振子モデルを規範とする制御系-2005

    • 著者名/発表者名
      朝子 寛
    • 雑誌名

      ロボティクス・メカトロニクス講演会'05講演論文集 (CD-ROM)1P1-S-050

  • [雑誌論文] 動作ライブラリに基づくヒューマノイドの全身運動生成 -上・下半身動作のライブラリ化及び3次元シミュータ-2005

    • 著者名/発表者名
      和久井 幸一
    • 雑誌名

      ロボティクス・メカトロニクス講演会'05講演論文集 (CD-ROM)1P1-S-051

  • [雑誌論文] 二足歩行時の環境モデリングのための階層化イメージセンシング2005

    • 著者名/発表者名
      黒田 友樹
    • 雑誌名

      第23回ロボット学会学術講演会講演論文集 (CD-ROM)3B12

  • [雑誌論文] ヒューマノイドの姿勢励起による動作生成2005

    • 著者名/発表者名
      川田 俊也
    • 雑誌名

      第23回ロボット学会学術講演会講演論文集 (CD-ROM)3F21

  • [雑誌論文] ヒューマノイドロボットにおける全身運動制御のMATLABシミュレーション2005

    • 著者名/発表者名
      渡邉 貴光
    • 雑誌名

      MATLAB EXPO 2005 技術教育/人材育成カンファレンス

      ページ: 149-167

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi