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2006 年度 実績報告書

ラットとの共生を目指したロボットの行動モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17700210
研究機関早稲田大学

研究代表者

石井 裕之  早稲田大学, 理工学術院, 助手 (10398927)

キーワード知能ロボット / 自律システム / 学習・行動分析
研究概要

平成18年度は新たな試みとして,2つのオープンフィールドのそれぞれにラット1匹とロボット1台を放ち,一方のオープンフィールドにおけるラットの移動を他方のフィールドのロボットが再現する実験システムを構築した.従来の実験システムでは,ロボットの行動はあらかじめ組み込まれたシーケンステーブルにもとづいて生成されていたが,新たに開発した実験システムにおいては,ロボットの行動はラットの行動をそのまま再現したものとなる.よってこのシステムを使用することで,ロボットがラットらしい行動をとった場合と,シーケンシャルな無機質な行動をとった場合のラットの反応を比較することが可能となる.この実験は,行動の質とインタラクションの関係を調査する新たなアプローチとなると期待され,今後,本研究において重点的に取り組むべき課題であると考えている.また平成18年度は,新たに近交系と呼ばれるラットを導入し,実験を行った.近交系ラットとは,近親交配によって作り出された遺伝的に強く統制を受けたラットであり,系統内における個体差が非常に小さいことから,医学領域において多用されている.また,近年,ナショナルバイオリソースプロジェクトにおいて,300系統におよぶ近交系の収集とデータベース化が進められており,各系統が持つ特色が定量的なデータとして利用可能になりつつある.今後本研究を進めるうえで,近交系ラットの導入は有効な手段であると考えられ,平成18年度は近交ラットとロボットとのインタラクションの可能性についての調査に着手した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ラットの課題学習場面におけるロボットによる教示に関する実験2007

    • 著者名/発表者名
      石井裕之, 小倉基範, 高西淳夫, 飯田成敏, 木村裕
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(C編) 73巻727号

      ページ: 770-777

  • [雑誌論文] Experimental Study on Task Teaching to Real Rats through Interaction with a Robotic Rat2006

    • 著者名/発表者名
      H.Ishii, et al.
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Artificial Intelligence 4095

      ページ: 643-654

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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