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2005 年度 実績報告書

動的なニューラルネットワークによる情報統合モデルとそのハードウェア化

研究課題

研究課題/領域番号 17700226
研究機関工学院大学

研究代表者

金丸 隆志  工学院大学, 工学部, 講師 (10334468)

キーワードパルスニューラルネットワーク / ダイナミクス / デジタル回路 / FPGA
研究概要

本研究は、脳によって分散処理された情報がいかにして統合され、全体として一貫した機能が実現されるかを理論によるモデル化と回路化による構成的アプローチの二本柱によって明らかにすることを目指した研究である。
理論によるモデル化においては、パルスニューラルネットワークによる連想記憶モデルの再検討を行った。連想記憶モデルは脳の機能において記憶を担当するモジュールであり、今後の「統合」機能のモデル化においてはその構成要素となる重要なモデルである。
また、その連想記憶モデルにおけるカオス的パターン遷移現象の解析を行った。これは、モデルに格納された複数のパターンを取り出す際、取り出されるパターンがカオス的に遷移する現象のことであるが、この現象を通じ、「機能"間"の統合」だけではなく「機能"内"の統合」も重要性を持つことが分かった。つまり、どのパターンが取り出されるかについては「機能内の統合」が、そしてそのパターンに対して外部モジュールがどう働くかは「機能間の統合」が関わって来るわけであり、その解析が次年度の課題である。
回路化については、これまで扱って来たPCIボードHwModule(東京農工大学 関根研究室開発)の仕様変更への対応を行った。このボード上のFPGAに対するニューラルネットワーク回路は既に提案しているが、新仕様ボードに対する回路モデルの改良を次年度は検討してゆく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] パルス連想記憶系における同期とカオス的パターン遷移2006

    • 著者名/発表者名
      金丸隆志
    • 雑誌名

      電子情報通信学会研究技術報告 Vol.105 No.658

      ページ: 139-144

  • [雑誌論文] パルス素子結合系におけるカオス的パターン遷移2006

    • 著者名/発表者名
      金丸隆志
    • 雑誌名

      日本物理学会講演概要 第61巻第1号・第2分冊

      ページ: 306

  • [雑誌論文] Detecting chaotic structures in noisy pulse trains based on interspike interval reconstruction2005

    • 著者名/発表者名
      Takashi Kanamaru, Masatoshi Sekine
    • 雑誌名

      Biological Cybernetics vol.92 no.5

      ページ: 333-338

  • [雑誌論文] Synchronized firings in the network of class 1 excitable neurons with excitatory and inhibitory connections and their dependences on the forms of interactions2005

    • 著者名/発表者名
      Takashi Kanamaru, Masatoshi Sekine
    • 雑誌名

      Neural Computation vol.17 no.6

      ページ: 1315-1338

  • [雑誌論文] カオス連想記憶のパルスニューロン間同期による基礎づけ2005

    • 著者名/発表者名
      金丸隆志
    • 雑誌名

      日本神経回路学会第15回全国大会講演論文概要集

      ページ: 68-69

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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