研究概要 |
(1)ホヤの酸性糖脂質の決定 単細胞生物とは違い多細胞生物シミュレーションには、細胞間相互作用を考慮しなければならない。一方、スフィンゴ糖脂質は細胞間相互作用に非常に重要であるが、ホヤならびに線虫ではその研究例は乏しい。よって、まずは3種のホヤから新規酸性糖脂質の構造を解析し、多くの新規構造を決定した。 Halocynthia roretzi ; Galα1-4(Fucα1-3)GlcAβ1-1Cer;Galβ1-4(Fucα1-3)GlcAα1-1Cer Ciona intestinalis ; HSO_3-6Glcβ1-1Cer Halocynthia Aurantium ; Galβ1-4GlcAβ1-1Cer,Fucα1-3GlcAβ1-1Cer,Galβ1-4(Fucα1-3)GlcAβ1-1Cer,Rhaα1-3GlcNAcGalβ1-3Galβ1-4(Fucα1-3)GlcAβ1-1Cer,Fucα1-3GlcNAcGalβ1-3Galβ1-4(Fucα1-3)GlcAβ1-1Cer (2)MALDI TOF MSデータを用いたスフィンゴ型糖脂質構造予測システムの構築 発生過程における糖脂質発現の解析には、自動的に糖脂質を決定できるシステムが必要であることから、そのシステムの開発を行った。現時点では、2分岐型糖脂質まで対応できるシステムが構築している。
|