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2005 年度 実績報告書

Reelin-Dab1シグナルの樹状突起形成と大脳皮質層形成に於ける役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17700339
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

本田 岳夫  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30365225)

キーワードRcelin / Dab1 / reeler / yotari / 樹状突起形成 / 核細胞質間シャトリング / NLS / NES
研究概要

申請者らは最近、Dab1が樹状突起形成に関与すること、Dab1が核移行配列(NLS)と核外移行配列(NES)を両方持ち、核と細胞質間を両方向に移動しているシャトルタンパク質であることを明らかにした。これらの事実より、Dab1が核移行し、遺伝子発現をコントロールすることで、樹状突起形成を制御している可能性が、考えられる様になった。
平成17年度は、Dab1の核-細胞質間シャトリングについて詳細な解析を行なった。Dab1タンパク質中でのNLSとNES配列の特定を行ない、N末端側に一つのNLS、中央部にNES1、C末端側にNES2、計三つの核内外輸送シグナルを同定した。NES1とNES2の核外輸送活性は、核外輸送タンパク質であるCRM1をleptomycine B(LMB)で阻害することにより消失する為、RTES1とNES2は共にCRM1依存性の核外輸送に関与することが示された。NES1とNES2配列両方に変異を導入したDab1は核に蓄積するようになるが、さらにNLSに変異を導入すると細胞質に分布するようになることから、N床端のNLSが機能的に核移行シグナルとして働くことも示された。また、分散大脳皮質神経細胞においても、これらの核内外移行シグナルが機能することを示した。さらに、内在性のDab1もLMB処理により、核に蓄積してくることから、Dab1が生体内でもシャトリングしていることが示唆された(投稿準備中)。現在、エレクトロポレーション法によりDab1の核-細胞質間シャトリングの生理的役割について検証している。また、Dab1がどのように樹状突起形成に関与するか調べる為に、Dab1と核(細胞質)で結合するタンパク質をスクリーニング中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 神経系の後期発生(脳皮質構造の形成).脳神経外科学大系 第一巻「神経科学」(河瀬斌 編)2006

    • 著者名/発表者名
      仲嶋一範
    • 総ページ数
      13
    • 出版者
      中山書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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