本研究では、細胞を操作する際に異なる得意な力範囲を持つ「三つの手法」の適切な組み合わせにより、正確で確実な細胞操作技術を確立することに目指す。本年度では、顕微鏡下で大きさの異なる異種細胞間で融合する技術を確立すると同時に、操作システムの構築を行った。 機械式マニピュレーター、レーザーマイクロプロセスが併用できるシステムを立ち上げて、以下のような成果、結果を得ることが出来た。 (1)植物系、動物系において、異種細胞間の融合実験に初歩的な結果を実施した。 (1)「レーザーマイクロプロセス技術を駆使した細胞融合手法の開発」第18回(2005年春季)応用物理学会講演奨励賞受賞、2005年秋期学会受賞講演 (2)1チップ細胞融合用システムについて、特許準備中 (3)論文準備中 (2)レーザーカッター・レーザーマニピュレーターの併用で生細胞への異種体導入実験に成功した。 (1)特許性について、検討中 (2)論文投稿準備中、学会発表予定 (3)マイクロ加工を施した透明基盤上に、異なる動物細胞を任意的なパターン作製に成功した。 (1)特許準備中 (2)「Laser-manipulated Cell Patterning on a Micro-device」論文投稿中、学会発表予定 (4)顕微鏡下で、フェムト秒レーザーパルスで発生した衝撃波でマイクロ物体を間接的に捕捉することに成功した。 (1)特許準備中 (2)「Trapping with Femtosecond Laser Induced Shockwave」、他論文1篇論文投稿中、学会発表予定 (5)利用可能な細胞サイズの上限と下限を見出し、操作の自動化の検討に着手した。
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