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2005 年度 実績報告書

三次元マイクロ流路チップを高速プロトタイプするマスクレス光造形技術

研究課題

研究課題/領域番号 17700403
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

小林 純  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20385404)

キーワードマイクロ流体 / ラピッドプロトタイピング / マスクレス / 液晶プロジェクタ / 光重合 / 光造影 / ポリジメチルシロキサン / フォトリソグラフィー
研究概要

1.マイクロ構造体を作製するための条件最適化
パーソナルコンピュータ(PC)画面上でデザインしたマイクロパターンの白黒画像データを液晶プロジェクタに転送し、パターン光をサンプルステージに縮小投影して、可視光によるウレタンアクリレートの重合を行った。走査型電子顕微鏡や反射型レーザー共焦点顕微鏡で観察したところ、PC画面に描画したとおりの形状で、高アスペクト比の架橋ウレタンアクリレート製マイクロ構造体が得られることを確認した。
2.マイクロ構造体をマスターとしたポリ(ジメチルシロキサン)(PDMS)膜の作製
架橋ウレタンアクリレート製マイクロ構造体のマスター上でPDMSプレポリマーを熱硬化し、PDMSを剥離することで、PDMSスタンプを得た。これをPDMSやガラス、ポリスチレン製培養皿の上に乗せ、マイクロ流路を形成することができた。また、マスター上にPDMSプレポリマーをスピンコート、熱硬化することで、微細な穴をもつPDMS膜を作製することができた。
3.マイクロ構造体をマスターとしたPDMSスタンプの作製とマイクロパターニング
PDMSスタンプとポリスチレン製培養皿でマイクロ流路を形成し、その流路内に細胞接着性タンパク質であるフィブロネクチン(FN)溶液を送液することで、表面パターニングした。その後、播種したウシ血管内皮細胞(BAEC)は、FNが吸着したドメインのみ選択的に接着・伸展した。
4.PDMSレプリカ膜の積層化法の最適化
2.で得られたPDMSスタンプおよびPDMS膜を精度よく積層化し、三次元的にマイクロ流路ネットワークを作製するための条件の最適化を今後検討していく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 細胞シート工学および表面微細加工技術を利用した組織工学2006

    • 著者名/発表者名
      小林純
    • 雑誌名

      応用物理 74(11)

      ページ: 1473-1476

  • [雑誌論文] 細胞シート工学と再生医療への応用2005

    • 著者名/発表者名
      岡野光夫
    • 雑誌名

      高分子 54(6)

      ページ: 394-397

  • [図書] ポリマーフロンティア21シリーズ24 ナノバイオ-微細加工と計測技術の新展開 第2講 液晶プロジェクタを用いたマスクレス光重合と細胞チップの調製, p.25-632005

    • 著者名/発表者名
      大和雅之 (分担執筆)
    • 総ページ数
      39
    • 出版者
      (株)エヌ・ティー・エス
  • [図書] 先端医療シリーズ37 「人工臓器・再生医療の最前線」 第18章 再生医療の基盤技術 4.微細加工技術, p.321-3242005

    • 著者名/発表者名
      小林純 (分担執筆)
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      先端医療技術研究所

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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