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2007 年度 実績報告書

重症心身障害児(者)と介護者のQOL向上を目指す衣生活支援技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17700458
研究機関日本女子大学

研究代表者

成田 千恵  日本女子大学, 家政学部, 助手 (10398886)

キーワード重症心身障害児(者) / 生体情報 / モニタリング / 温熱的快適性 / 衣服内環境
研究概要

本研究では、個々の重症心身障害児(者)の体温調節障害の特性や身体の変形の程度、精神活動レベルを生体情報等の詳細な実測より客観的に評価し、それを基に個人の障害や生活環境の状況に適切に対応した衣服要素を検討することで、重症心身障害児(者)の衣生活における温熱性快適性の向上を目的としている。
今年度は、これまでに計測を実施した重症心身障害児(者)、および健常者の衣服内環境と生体情報等の計測データの比較検討を行った。寝たきりの重症心身障害児(者)の衣服内環境の計測結果において、個人により衣服内湿度の変動レベルに差違が観察された。これまでの計測結果から衣服内湿度の変動は精神的ストレスの影響が反映されていると予想されることから、変動レベルの差違が障害の程度に影響を受けているとも考えられる。計測対象とした重症心身障害児(者)では部位による皮膚温変動に個人による特徴が観察されているが、健常者の長時間にわたる皮膚温計測においても、皮膚温変動には大きな個人差がみられ、重症心身障害児(者)にみられるような特徴的な皮膚温変動のケースが観察された。
また、身体の変形が観察される重症心身障害児(者)においては、着用している健常者用衣服のサイズが身体に適合していないことにより衣服による保温性が十分得られないことが考えられる。衣服による保温性を高め、かつ介護者が無理なく着脱させることが可能である適切なゆとり量を検討するため、健常者を用いて異なる身体的障害を有する重症心身障害児(者)を模擬した被験者実験を行い、着脱による衣服開口部の伸張を計測し、障害により着脱に必要とされるゆとり量の差異について検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 重症心身障害児(者)と介護者のための生活支援研究 その3サイズ適合性と温熱効果2007

    • 著者名/発表者名
      多屋淑子, 成田千恵, 菅谷紘子
    • 雑誌名

      日本重症心身障害学会誌 32・2

      ページ: 221

  • [学会発表] 重症心身障害児(者)と介護者のための生活支援研究 その3サイズ適合性と温熱効果2007

    • 著者名/発表者名
      多屋淑子, 成田千恵, 菅谷紘子
    • 学会等名
      第33回日本重症心身障害学会学術集会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2007-09-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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