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2005 年度 実績報告書

視覚障害ベースの盲聾者用コミュニケーションシステム

研究課題

研究課題/領域番号 17700466
研究機関筑波技術大学

研究代表者

小林 真  筑波技術大学, 保健科学部, 助教授 (60291853)

キーワード盲聾者 / 視覚障害者 / コミュニケーションエイド / 点字ディスプレイ / インターネットチャット
研究概要

視覚障害をベースとする盲聾者を対象とした,コミュニケーションシステムの試作を行なった.対象者の特性から,システムは点字を利用するものとした.また従来の盲聾者研究にあるような一対一のコミュニケーション支援ではなく,一対多の支援に拡張できるよう,インターネットチャットを基本とするシステムを構築した.本研究で試作するシステムの特徴は,盲聾者自身の発言と,相手の発言とをリアルタイムで同時に別の点字出力デバイスで表示する点である。この出力デバイスとして,当初は点図ディスプレイに利用される部品の利用を予定していたが,予備調査から等間隔で点を表示する点図ディスプレイは点字の表示・読み取りに適していないこと,構成部品の価格が高額になり予算を上回ることが分かったため,点字用ディスプレイを2列用いる方法に変更した.そして点字出力の制御には,スクリーンリーダーを利用するのが一般的だが,盲聾者自身の発言と相手の発言を同時に出力するのは既存のチャットソフトではできないため,チャットソフトウェアを独自に開発した.そして,1つの端末で2つの音声出力を得るために,仮想コンピュータをオペレーティングシステム内に構築し,2組のオペレーティングシステムとスクリーンリーダー,チャットソフトを1つの端末で利用するシステムを考案した.製作したシステムは,当初予定した要件を満たす動作をすることが確認されたが,被験者を用いた実験はまだ行なっていない.次年度は,本システムを用いた評価実験を行うとともに,国内外において提案システムの発表を積極的に行なう予定である.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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