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2006 年度 実績報告書

イギリスにおけるホッケーの普及過程に関する研究 1895-1914年

研究課題

研究課題/領域番号 17700492
研究機関神戸大学

研究代表者

秋元 忍  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (50346847)

キーワードスポーツ史 / イギリス / ホッケー / 近代スポーツ
研究概要

平成17年度には、ホッケーアソシエーションのゲーム普及戦略形成の背景を検討するため、その意思決定に関与した役員の1人であったスタンレー・クリストファーソンがいかなるゲーム観を有していたのかを検討した。彼は有名パブリックスクールOBであり、ミッドランド銀行頭取やノーフォーク州長官を努めたエリートであった。傑出したプレーヤーであると同時に、ホッケーアソシエーションの名誉幹事兼会計を務め、同組織の意思決定に深く関与した。19世紀末までには、ホッケーアソシエーションのゲーム普及戦略はほぼ確立していたと評価することができるが、その大きな特徴は会員資格を「真のアマチュア」に限定し続けた点にあった。エリート層の男性にとってのプロ化の弊害は、慎重に排除された。この規約の影響の下に、ゲームは地域限定的に、緩やかに普及していった。こうした背景の中で、彼は、ホッケーアソシエーションによって統括されるのは、1)アマチュアのための、2)男性によるゲームであるべきである、と主張していた。こうしたクリストファーソンのゲーム観は、当時のホッケーアソシエーションのゲームをプレイするエリート層男性たちの、ゲーム観の一側面を代弁するものであったと仮説付けられた。
平成18年度には、並存していた男性、女性のどちらの組織にも統括されることなく、独自の展開を見た男女混合ホッケー(mixed hockey)のゲームについて、1914年までを対象に検討した。結果、男女混合ホッケーのゲームは、男女両者の主導的なプレーヤーからの批判や、愛好家による擁護など、さまざまな議論を喚起しつつ、主にクラブゲームとして確かにプレイされ続けていたこと、男性、女性の統括組織の並存状態をめぐる問題をさらに複雑なものにしていたことが明らかになった。またこれまで十分指摘されてこなかったホッケー普及の多様性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 19世紀末イングランドにおけるボッケーアソシエーションのゲーム普及戦略形成の背景 - スタンレー・クリストファーソンのゲーム観の検討から -2006

    • 著者名/発表者名
      秋元 忍
    • 雑誌名

      兵庫体育・スポーツ科学学会第16回大会抄録集

      ページ: 12

  • [雑誌論文] 1914年以前のイングランドにおける男女混合ホッケー2006

    • 著者名/発表者名
      秋元 忍
    • 雑誌名

      日本体育学会第57回大会予稿集

      ページ: 99

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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