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2005 年度 実績報告書

運動のストレス解消効果は低次脳機能にも及ぶのか -延髄の循環調節から-

研究課題

研究課題/領域番号 17700496
研究機関九州大学

研究代表者

林 直亨  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (80273720)

キーワード精神ストレス / 腎動脈 / 上腸間膜動脈 / 血管収縮
研究概要

本年度の目標は,精神ストレスに対する循環系応答を明らかにすることと,低次脳機能を評価するために動脈圧反射の機能を測定するシステムを構築することであった.まず,代表的なストレス負荷として,Stroop Color Word Conflict Test(CWT)をコンピュータ上で負荷するプログラムを作成した.その後,実際に被験者9名にこのプログラムを3分間負荷し,その際の循環系の応答を超音波ドップラー装置を用いて測定した.その結果,腎動脈の血管収縮の程度(血管抵抗が20%増加)が,上腸間膜動脈のそれ(同17%)よりも大きいことが示された.さらに,異なる種類での精神ストレス負荷でも同様のことが観察されるかを検証するために,ビデオ視聴による恐怖ストレスを3分間負荷し,その際の循環系の応答を超音波ドップラー装置,近赤外線レーザー法およびプレチスモグラフとを用いて測定した.その結果,CWTとは異なり,腎動脈と上腸間膜動脈との血管収縮の程度に差異は見られなかった.一方,皮膚血管は収縮し,上腕の動脈にも血管収縮が観察された.精神ストレス負荷によって,血管ごとに収縮の程度が異なること,さらにストレスの種類によって,収縮する血管が異なることとが明らかとなった.
次に,動脈圧反射の機能を測定するシステムを構築した.これは,頸部に巻いたチャンバー内の圧力を瞬間的に変化させることで頚動脈圧を変動させ,それによる血圧の変化から,動脈圧反射の機能を測定するものである.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Vasoconstriction and blood flow responses in visceral arteries to mental task in humans.2005

    • 著者名/発表者名
      N.Hayashi, et al.
    • 雑誌名

      Experimental Physiology 91・1

      ページ: 215-220

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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