研究概要 |
<目的> 幼児の唾液中に含まれる神経内分泌ホルモン(コルチゾール)及び免疫関連物質(分泌型グロブリンs-IgA)が,生活スタイルの差異によりどのように変容するかを実証的に検討することを狙いとする。 <方法> 1.対象:兵庫県宝塚市立幼稚園児119名 2.期間:H18年2月22日〜28日(1週間) 3・内容: (1)生理的データの収集:体温・活動量(歩数)を5点/1日,1週間継続して測定を行った。 唾液採取については3点/1日,2日間測定を行った。 (2)生活記録:保護者に依頼し,子どもの生活リズム・健康状況及び両親の生活リズムの状況を「生活記録」として,1週間継続して記録化した。 (3)アンケートの実施:保護者用質問紙(調査票A)と幼稚園教諭用質問紙(調査票B)を実施した。 <現在の進捗状況> 現在,得られたデータの解析を行っている。 分析方法は,採取した唾液のコルチゾール及び分泌型グロブリンs-IgA濃度を解析し,個人別頂値位相(各レベルのピーク時刻)を最小自乗法で,振幅をCV(Variance/Mean)で算出する。これらを従属変数として,その他の体温・歩数,調査票A・Bとの関連を多変量解析を用いて検討する。
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