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2007 年度 実績報告書

慢性疲労と抑うつの個人差を規定する遺伝子と神経・内分泌系パラメータの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17700540
研究機関福井工業高等専門学校

研究代表者

小林 秀紹  福井工業高等専門学校, 一般科目教室自然科学系, 准教授 (40280383)

キーワード疲労 / 生活習慣 / 自律神経 / 平衡機能
研究概要

平成18年度は,ロジスティック回帰分析による慢性疲労に関与する要因のリスク推定,ストレッサーとしての試験前後の自覚症状の変化を評価し,これらの知見を論文として公表した.平成19年度は,慢性疲労と抑うつに関与する神経系パラメータを明らかにする目的から,個人差を考慮するための生活習慣のモデル評価を行うとともに,神経系パラメータの評価方法の検討を行った.生活習慣と体調との関連を検討するために,生活習慣の内部構造について構造方程式モデルを適用し,その因果構造を検討した.群馬県の児童を対象とした調査結果,望ましい生活習慣は体調に好影響を及ぼすことが確認された.また,望ましくない生活習慣は望ましい生活習慣と関連し,それが改善されることによって間接的に生活基盤の形成に貢献すると推測された.神経系の評価方法については,自律神経系と平衡機能の観点から検討を試みた.加速度脈波による自律神経の評価では大きな個人間変動が確認され,信頼性の観点から慢性疲労との関係は充分確認できなかった.一方,平衡機能の評価方法を検討した結果,従来の平衡機能の評価に多く利用されている閉眼片足立ちは,近年活用されているトレーニングボードによる動的体平衡機能とほとんど関連が認められず,両者は異なる機能を測定している可能性が確認された.動的体平衡機能の評価変量の信頼性は概ね高いが,姿勢の規定が必要と考えられる.以上の知見は2編の論文及び3編の口頭発表で公表した.また,抑うつ及び自律神経を評価する質問紙票について,Mayo Foundationの質問項目の邦訳を検討した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 群馬県館林市における小学生の生活習慣と体調・学習行動の因果構造分析2008

    • 著者名/発表者名
      小林秀紹, 鈴木美智子, 小澤治夫
    • 雑誌名

      発育発達研究 37

      ページ: 49-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小学生の体力と生活習慣・運動欲求の因果構造分析2007

    • 著者名/発表者名
      小澤治夫, 小林秀紹
    • 雑誌名

      東海大学紀要 37

      ページ: 69-73

  • [学会発表] バランスボードによる動的体平衡機能と閉眼片足立ち,体格・体力との関係2007

    • 著者名/発表者名
      小林秀紹
    • 学会等名
      日本体育測定評価学会第7回大会
    • 発表場所
      東京医科大学病院
    • 年月日
      20071200
  • [学会発表] 動的体平衡機能の測定と評価2007

    • 著者名/発表者名
      小林秀紹
    • 学会等名
      NSCAジャパンカンファレンス2007
    • 発表場所
      学術情報センター
    • 年月日
      20071100
  • [学会発表] バランストレーニング機器による動的体並行機能の評価と体格・体力との関係2007

    • 著者名/発表者名
      小林秀紹
    • 学会等名
      第62回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      ノースアジア大学
    • 年月日
      20070900
  • [学会発表] 群馬県館林市における小学生の生活習慣と体調・学習行動の因果構造分析2007

    • 著者名/発表者名
      小林秀紹, 鈴木美智子, 小澤治夫
    • 学会等名
      第12回日・韓健康教育シンポジウム兼第55回日本教育医学会大会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      20070800

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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