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2005 年度 実績報告書

芥子油由来チオヒダントイン化合物の食品中生成レベルと抗変異原性発現機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17700578
研究機関長野県短期大学

研究代表者

高橋 朝歌  長野県短期大学, 生活科学科, 助手 (90290113)

キーワードイソチオシアナート / アミノ酸 / チオヒダントイン / 抗変異原性
研究概要

アブラナ科植物に特有の辛味成分であるイソチオシアナートは,アミノ酸の共存下においてチオヒダントイン化合物に変換される。これまでに行ったモデル実験の結果から,実際に食品中においてもチオヒダントイン化合物が生成することが推測された。アリルイソチオシナアート(AITC)は,ワサビやカラシのフレーバーを付与する香料として加工食品に広く利用されていることから,AITCを含む食品(ワサビ風味の調味浅漬,ワサビのり,ワサビ漬け)を材料としてチオヒダントイン化合物の分析を試みた。これらの加工食品のメタノール抽出物を調製し,シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分画後,AITCと各種アミノ酸より調製したチオヒダントイン化合物を標品としてLC-MS分析を行った。その結果,調味浅漬中にAITCとグルタミン酸の反応物であるATH-Gluが,のり佃煮中にはATH-GluのほかにATH-Val,ATH-Phe,ATH-Leu(それぞれバリン,フェニルアラニン,ロイシンとの反応物)の生成が確認され,食品中にチオヒダントイン化合物が生成することを初めて明らかにした。合成標品との比較から,含量は調味浅漬で0.3 1nmol/ml調味液,のり佃煮で1.9 8.9nmol/gであった。また,ATH-Val,ATH-Phe,ATH-Leuが検出され,それらの含量は0.3 3.1nmol/gであった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 加工食品中における2-チオヒダントイン化合物の存在2005

    • 著者名/発表者名
      高橋 朝歌, 松岡 寛樹, 宇田 靖
    • 雑誌名

      日本食品科学工学会誌 52巻12号

      ページ: 610-614

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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