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2005 年度 実績報告書

食嗜好と評価へ向けた感性工学的手法による味覚センサシステムの開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 17700580
研究機関苫小牧工業高等専門学校

研究代表者

小島 洋一郎  苫小牧工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (50300504)

キーワード味覚 / センサ / 超音波 / 表面プラズモン共鳴 / センサフュージョン / 味センシング / メンテナンスフリー / 食品
研究概要

これまでに報告された味センサは主に,生体膜の主成分の一つである脂質を含有した人工膜に,味物質を吸着させる方法を採用しており,ヒトの味認識機構を模倣した大変優れた手法である.一方,メンテナンスフリーを期待する食品工業分野において,味を評価するためには,有機的手法を使用せず,これまでに市販されている計測機器の物理的指標から評価することも重要であると考えられる.
そこで申請者は極力メンテナンスフリーとなる味センサの開発を目指し,脂質を含有した人工膜を必要とせず,再現性がよく,高感度かつリアルタイムな測定が可能である超音波と表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance : SPR)に着目した.超音波は,医用ならびに物性研究にも多用されている.SPRは,物質表面近傍における試料の屈折率(誘電率)変化を光強度変化として高感度にとらえることが出来き,医学分野でも使用されはじめている.これらのことから,味の識別・評価に超音波と光の同時計測から得られたデータの融合,すなわちセンサフュージョンを行うことで,単一のセンサからは得られない高度な味の認識・判断機能を工学的に再現できる可能性があり,味センシング技術への新たな提案になると考えている.
上記のことを踏まえ,本年度は以下の研究を行った.味溶液に対して超音波とSPRから得られるデータは,どちらも溶液の物性値であるが,この物性値から食嗜好と評価に向けた味センシングへの可能性を検討し,基礎的な知見を得ることが出来た.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 各種センサと多変量解析を用いた味を呈する溶液の識別2006

    • 著者名/発表者名
      小島洋一郎, 古川大, 笹村泰昭
    • 雑誌名

      第11回高専シンポジウム講演要旨集

      ページ: 76

  • [雑誌論文] 超音波センサとソフトコンピューティングによる溶液の識別2006

    • 著者名/発表者名
      小島洋一郎
    • 雑誌名

      日本食品科学工学会北海道支部大会講演要旨

      ページ: 24

  • [雑誌論文] 各種センサと主成分分析によるお茶の識別2006

    • 著者名/発表者名
      小島洋一郎, 齋藤友貴哉, 古川大, 笹村泰昭, 村本充, 山口和美
    • 雑誌名

      日本食品科学工学会北海道支部大会講演要旨

      ページ: 25

  • [図書] 超音波利用技術集成 -ソノケミストリーの環境・医療応用から最新のセンシング動向まで-2005

    • 著者名/発表者名
      小島洋一郎, 他
    • 総ページ数
      391
    • 出版者
      株式会社 エヌ・ティ・エス
  • [図書] 超五感センサの開発最前線2005

    • 著者名/発表者名
      小島洋一郎, 他
    • 総ページ数
      544
    • 出版者
      株式会社 エヌ・ティ・エス

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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