研究概要 |
本研究の目的は,次の2点である. (1)理科が苦手な小学校教員,体験的・問題解決的な指導に不慣れな中学校教員が日々の授業で使うことのできる「知識構築型実験・観察指導プログラム(指導計画,実験観察素材・道具,デジタルコンテンツなどを一揃いにしたもの)」を開発する.その際,先進的な学校,教育委員会,教育系企業,社会教育施設等のパートナーシップに基づき,各機関が所有する科学的創造性に関する最先端の知を活用し,結集させることで,教育現場で役立つ実効性の高いプログラムを開発する.(2)開発したプログラムを教育現場で普及・浸透させる.インターネットなどを利用してプログラムを一般公開するとともに,教師向けワークショップを開催して幅広く提供する. 本年度は,上記の目的を達成するために,次の2点を実施した. (1)開発方針の策定 国内外の理科教師教育,実験・観察指導,科学的創造性に関する文献を幅広く収集し,コンピュータでデータベース化した.各種の文献をレビューするとともに,平成15・16年度の若手研究(B)の成果を参照して,知識構築型実験・観察指導プログラムの開発方針を策定した. (2)試作版プログラム開発 プログラムの素材(指導計画,実験観察素材・道具,デジタルコンテンツなど)を収集・作成し,デジタル化した.それに基づき,試作版プログラムの開発に着手した.
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