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2007 年度 実績報告書

リアルタイムでの習熟度別グループ学習を支援するネットワーク型教材の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17700600
研究機関宇都宮大学

研究代表者

川島 芳昭  宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (70282374)

キーワード習熟度別学習 / グループ学習 / ネットワーク / リアルタイム / コミュニケーション / 学習指導 / 情報教育 / 教育工学
研究概要

本研究は,小学校における習熟度別学習の現状と課題を明らかにし,習熟度別学習を支援するネットワーク型の教材を開発し,その効果を検証することを目的としている。そのため,栃木県内の小学校427校に対して習熟度別学習の実施状況,学習効果,そして課題について調査(回答数334校,回答率78.2%)を行った。その結果,学年にかかわらず最も実施されている教科は「算数」(全ての学年で95.7%以上の割合で実施)であることがわかった。また,習熟度別学習の指導方法の1つとして,コンピュータを活用することが望まれているにも関わらず,学習者の進度に適したソフトウェア教材が未整備であるという課題も明らかになった。そこで,「算数」の習熟度別学習を支援するために(1)10のまとまりを訓練する教材,(2)乗法九九の意味を量から修得させる教材,(3)学習者間の競争から乗法九九の回答速度と正確さを訓練する教材の3種類の教材を開発し,その効果を小学校での授業をとおして検証した。その結果,以下の結果を得ることができた。
(1)の教材を用いた結果,下位の学習者の正答数を向上させる効果が高いことがわかった。
(2)の教材を用いた結果,乗法九九を正確に修得と乗法九九の意味理解の深化が図れることがわかった。
(3)の教材を用いた結果,他者とリアルタイムで競争させる機能が,学習者の習熟度に応じて解答の正確さを向上させることがわかった。
以上のことから,本研究で開発した学習者の習熟度に応じた教材は,習熟度の低い学習者の学力の向上に有効であることがわかった。今後は,これらの開発した教材を広く活用できるよう広報活動を行うとともに,新たな教材の開発に努めていく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 計算力の向上を目的としたカード型学習指導用ソフトウェアの開発と評価-10のまとまりに着目した基本計算のトレーニング-2007

    • 著者名/発表者名
      栃木 公平
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 30

  • [雑誌論文] 情報メディアを用いた授業改善の試み(第3報)-中学校教育へのe-ラーニングシステムの導入と試行について-2007

    • 著者名/発表者名
      石川 賢
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 30

  • [雑誌論文] グループ学習を目的としたドリル型学習ソフトウェアの開発と評価(II)-小学校社会科における地図記号の学習について-2007

    • 著者名/発表者名
      阿久津 敏克
    • 雑誌名

      宇都宮大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 30

  • [学会発表] パズル型学習ソフトウェアの開発と評価-10のまとまりに着目した基本計算練習-2007

    • 著者名/発表者名
      川島 芳昭
    • 学会等名
      日本教育工学会
    • 発表場所
      早稲田大学所沢キャンパス
    • 年月日
      2007-09-22
  • [備考]

    • URL

      http://et.mine.utsunomiya-u.ac.jp/et/J_EXAM/EXAMPLES.HTM

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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