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2006 年度 実績報告書

eラーニングにおけるプロジェクト学習のメタ認知を促すモバイル学習環境の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17700607
研究機関東京大学

研究代表者

望月 俊男  東京大学, 大学総合教育研究センター, 客員助教授 (50379468)

キーワードeラーニング / モバイル学習環境 / プロジェクト学習 / 分業 / メタ認知 / 可視化 / 高等教育 / アウェアネス
研究概要

本研究ではeラーニング環境,及び大学生の多くが所持する携帯電話のようなモバイル環境から,学習者が日常的にプロジェクト学習の状況を自己評価し,その学習の進め方を自ら再構成するメタ認知を促すことを目指している.具体的には,(1)学習者がプロジェクトにおける議論・分業状態・タスク進行状況のアウェアネスを統合的にeラーニングやモバイルデバイスで確認し,操作可能なプロジェクト学習支援システムを椎築し,(2)開発したシステムを大学の授業で利用し,メタ認知の促進・育成の観点から実証的に評価することを目的とする.
平成18年度の研究では,これらの研究課題について以下の成果が得られた.
(a)学習者が相互に分業状況やタスクの進度などを随時確認し,活動の進め方を評価しつつ作業を進められるように,プロジェクト学習支援グループウェアProBoと連携して,それらの情報を携帯電話に可視化する待ち受け画面ソフトウェアProBoPortableを開発した.
(b)ProBoPortableを大学の授業で利用して評価したところ,相互の分業のアウェアネスが高まり,学習者はグループ活動全体を評価しつつ自分の作業を調整することが可能になった.また学習共同体意識が高まり,他者の作業を意識し,自ら分担するタスクの進捗を促すことが示された.
こうしたことから,ProBoPortableを学習者に提供することにより,プロジェクト学習における学習者の自己評価を促進し,その学習方法の観点から学習活動を再構成することを支援することができたといえる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ProBoPortable : A Cellular Phone Software to Promote Emergent Division of Labor2006

    • 著者名/発表者名
      Toshio Mochizuki et al.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 4th International Workshop on Wireless, Mobile and Ubiquitous Technologies in Education (WMUTE2006)

      ページ: 147-149

  • [雑誌論文] e-learning2006

    • 著者名/発表者名
      望月 俊男
    • 雑誌名

      日本機械学会誌 109・1053

      ページ: 620

  • [雑誌論文] プロジェクト学習における分業状態を可視化する携帯電話ソフトウェアの開発と評価2006

    • 著者名/発表者名
      望月俊男, 永盛祐介, 八重樫 文, 加藤 浩, 西森年寿, 藤田忍
    • 雑誌名

      日本教育工学会第22回全国大会講演論文集

      ページ: 35-38

  • [雑誌論文] 科学教育を支援するテクノロジ:最近のトレンド2006

    • 著者名/発表者名
      望月 俊男
    • 雑誌名

      日本科学教育学会平成18年度第1回研究会講演論文集

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] 電子掲示板における議論内容把握のためのビジュアルコミュニケーションデザイン要素の評価-参加者の「発言傾向」と「活性度」に着目した可視化方法の検討-2006

    • 著者名/発表者名
      八重樫文, 望月俊男, 中原淳, 久松慎一, 加藤浩
    • 雑誌名

      デザイン学研究 53・3

      ページ: 1-10

  • [図書] User-Centered Design of Online Learning Communities2006

    • 著者名/発表者名
      Niki Lambropoulos, Panayiotis Zaphiris(eds.)
    • 総ページ数
      403
    • 出版者
      Idea Publishing, Co.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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