研究概要 |
本年度は,以下の内容について行い成果を得た。 1.授業の構成要素の抽出とそれらの関係分析 ・できるだけ多くの指導事例,書籍,論文を参考に,授業を構成する要素の抽出とそれらの関係の分析を行った.特に授業過程における教師と学習者の行動と他の構成要素との関係,評価活動におけるポートフォリオと活動者との関係の分析を行った. 2.e-Learningに特化した授業構成要素の抽出とそれらの関係分析 ・実際に稼動中のe-Learningシステムを用い,e-Learningに特化した授業構成要素の抽出と関係を行った. ・e-Learningに関係する既存メタモデルや標準化動向を分析した. 特に,分析の対象としたメタモデルは,SCORM2004, IMS Learning Design, IMS ePortfolio, IMS QTIであった. 3.上記関係を一般化し授業過程を記述する言語を開発 ・授業を構成する要素の関係構造を文法とする記述言語の定義を行った. 提案した,記述言語は,大きく二つあり,一つは,学習者の学習活動に基づいた学習状態遷移を記述するための言語であり,この言語は,国際規格であるSCORMを拡張することで実装を行った(SCORM-LST).もう一つは,ポートフォリオ評価のための記述言語である(PDS : Protfolio assessment Design Semantics, PPS : Portfolio assessment Practice Semantics). 4.3.で開発した言語に基づいた授業支援プロトタイプシステムの開発 ・上記,二つの言語に基づくプロトタイプシステムをそれぞれ開発した.
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