研究概要 |
平成17年度実施計画に基づき、研究成果を下記に整理する。 1.ミュージアムにおけるPublic Understanding of Research(PUR)の事例調査 Museum of Science, Boston、The Children's Museum Boston(米国・ボストン)への事例調査を実施した。前者の館では、先端科学技術を扱うコーナーのディレクターにインタビューを行い、最先端技術をいかに展示に反映するかその試みについて調査した。また、後者の館においては、参加型の実践を通じて来館者の動機付けを行う試みについてインタビューすることができた。 2.PURに基づくオンラインミュージアムの設計、開発(ミュージアムの視点から) 上記1の調査結果をふまえ、本年度は、国立天文台の協力を得て、研究者自身が、天文に関する一般者からの疑問に映像で答えるWeb教材の開発を行った。また、天文台の一般見学コースと研究を紹介するWebページを連動させることにより、来館者が天文台という場所だけではなく、研究ならびに研究者に興味を持つ工夫を行った。これにより、利用者の興味・関心が高まるWeb制作を提供することができた。 3.PURに基づくオンラインミュージアムの設計、開発(学校の視点から) 国立天文台との協力で開発したWebを実際に高校生約100名に利用してもらい、Webユーザビリティに関する調査を実施した。その結果、ユーザビリティを高めるために必要な事項(ナビゲーションバーのデザイン、文章や資料の量、専門用語の使い方等)について整理することができた。来年度は、より使い易い、分かり易いWebへと修正を重ねていく予定である。
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