• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

不飽和帯における化学的・物理的不均一性が物質輸送特性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 17710017
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中川 啓  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90315135)

キーワード不均一場 / 土壌水分 / TDR法 / 画像解析 / 室内実験 / 物質輸送 / 数値計算モデル / 透水係数
研究概要

地下水中や土壌水中に存在する多くの汚染物質は,土壌,地層,岩盤などの多孔媒体およびその構成物質との間で化学反応する.一般に,自然状態の土壌や地層などはその化学的特性や物理的特性について不均一に分布していることが知られている.本研究の目的はこの化学的特性と物理的特性の不均一性を考慮した物質輸送についての数値計算モデルを構築し、そのような不均一性が物質輸送へ与える影響について調べることである.
本年度は研究実施計画に沿って,まず物理的不均一性を考慮した水・溶質移動特性を把握するための室内実験を実施した.実験装置は,5x5x10cmの均一ブロックを2次元的に10x10配置し,それぞれのブロック内は同一粒径の試料(土および砂)を充填,実験浸透層全体は5種類の試料を不均一に配置する.不均一性は文献値を参考に,現実味のある透水係数の平均値と分散を与えて統計的な発生方法によった.実験装置には,別途開発したプリント基板製TDRプローブを設置し,水分の時間的変化を測定した.実験浸透層には,上部から食紅で着色した水道水を供給した.水道水の供給方法は,段階的湛水および降雨発生装置によった.水の浸透の様子は,所定の時間毎にデジタルカメラによる撮影を実施し,撮影された写真は後に画像解析により含水比分布の解析に供した.本実験結果については,来年度の地盤工学会や地下水学会などで発表する予定である.
実験と平行して数値計算モデルの開発を行った.モデルの検証にまでいたらなかったものの,概ね妥当な結果が得られた,来年度実施予定である化学的不均一性を考慮した室内実験を実施し,モデルの妥当性を詳細に検討する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Unsaturated soil physical and chemical heterogeneous effects on acid-flushing lead contaminated soil2005

    • 著者名/発表者名
      Kei Nakagawa, Kazuro Momii, Shin-Ichiro Wada, Ronny Berndtsson
    • 雑誌名

      Fifth International Conference on Calibration and Reliability in Groundwater Modelling, From Uncertainty to Decision Making, Pre-published Proceedings

      ページ: 542-548

  • [雑誌論文] Saltwater intrusion in coastal aquifer-comparison between the CIP and MOC simulation technique-2005

    • 著者名/発表者名
      Kei Nakagawa, Kazuro Momii, Ronny Berndtsson
    • 雑誌名

      Environmental Modeling and Assessment 10・4

      ページ: 323-329

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi