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2005 年度 実績報告書

ゼブラフィッシュ嗅上皮における薬物代謝関連分子検出系の水質汚染評価への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17710049
研究機関産業医科大学

研究代表者

工藤 秀明  産業医科大学, 医学部, 講師 (40289575)

キーワードゼブラフィッシュ / 嗅上皮 / 薬物代謝 / 水質汚染 / olfactory marker protein / 免疫組織化学
研究概要

本研究の研究実施計画に沿って、実験材料にゼブラフィッシュを用いた水質汚染評価法の確立を目指し研究を遂行した。初年度は、はじめに市販のゼブラフィッシュ成魚を30尾購入し、本学の水生動物飼育施設における周年繁殖法を確立し、約600尾のゼブラフィッシュを実験魚として準備した。次に、ゼブラフィッシュ嗅上皮におけるニオイの受容細胞(嗅細胞)の同定および嗅細胞の生理的状態をモニタリングするためのツールとなるゼブラフィッシュ嗅神経特異タンパクolfactory marker protein (OMP)に対する抗体を得るために、ゼブラフィッシュ、ラット、および他魚種のOMPアミノ酸配列が保存されている領域を含む20残基の合成ペプチドを抗原としたウサギポリクローナル抗体を作製した。得られた抗血清をペプチドカラムにて精製後、ウエスタンブロットおよび免疫組織化学的手法によりその特異性を確認した。作製したOMP抗体はゼブラフィッシュ嗅細胞のうち線毛性嗅細胞の検出が可能であることが明らかとなった。さらに、薬物代謝第II相酵素の一つグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)のアイソフォームの一つGSTπに対する既存の抗体を用い、ゼブラフィッシュ嗅上皮における線毛性および微絨毛性の両タイプの嗅細胞が検出可能であることを確認した。以上のように、2種の抗体を用いたゼブラフィッシュ嗅細胞の検出系が確立できたことから、現在、内分泌撹乱化学物質汚染モデルとしてノニルフェノール、および家畜し尿汚染モデルとしてアンモニアの短期暴露飼育実験モデルをそれぞれ作成し、遺伝子解析および免疫組織化学的解析用試料を作製中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Strongyloides ratti : thermokinesis of glycolytic enzyme- and lectin-treated third-stage infective larvae in vitro2005

    • 著者名/発表者名
      Hiroe Tobata-Kudo他
    • 雑誌名

      Parasitology Research 95・5

      ページ: 314-318

  • [雑誌論文] Strongyloides ratti : chemokinesis of glycolytic enzyme- and lectin-treated third-stage infective larvae in vitro2005

    • 著者名/発表者名
      Hiroe Tobata-Kudo他
    • 雑誌名

      Parasitology International 54・2

      ページ: 147-152

  • [雑誌論文] Increased immunoreactivities against endothelin-converting enzyme-1 and monocyte chemotactic protein-1 in hepatic stellate cells of rat fibrous liver induced by thioacetamide2005

    • 著者名/発表者名
      Takahisa Nagata他
    • 雑誌名

      Medical Molecular Morphology 38・3

      ページ: 161-182

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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