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2005 年度 実績報告書

放射線誘発造血腫瘍におけるメチル化異常のゲノムスキャン法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17710053
研究機関東北大学

研究代表者

桑原 義和  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (00392225)

キーワードメチル化 / ゲノム沈降
研究概要

近年、エピジェネティックス機構の異常は癌抑制遺伝子の不活化機構の一因と考えられており、癌の発生及び進展に重要な役割を果たしていると考えられている。特に、癌抑制遺伝子のプロモーター領域におけるCpGアイランドのシトシンのメチル化がその遺伝子の発現抑制に重要な役割を果たしている事が知られている。本研究では、ゲノム全体から高頻度にメチル化されているCpGアイランドを探し出すための、抗メチル化シトシン抗体を用いたゲノム沈降法の開発を目的とする。
本年度行った内容は以下の通りである。
(1)ゲノムの抽出からクローニングまでの一連の操作の系を確立した。本研究開始当初、ソニケーション又はハイドロシェアーを用いて物理的にゲノムの切断を行っていた。しかし、物理的な切断の場合、切断端が均一ではない、多くのゲノムを必要とする等のいくつかの問題点があった。また、クローニングを行う際には、ゲノムの末端を修飾する必要があり、クローニングに関しても簡便な切断方法とは考えられなかった。そこで、制限酵素による切断を行うことにした。
(2)ゲノム沈降法の条件検討を行った。メチル化Cを多く含むゲノム断片を回収するためには、厳密な条件検討が必要であり、現在継続中である。ゲノム沈降後に得られたゲノム断片をクローニングし、シークエンス解析を行っている。今までのところ、とりわけメチル化Cの多い断片は得られていない。今後、さらに条件検討を継続して行う必要がある。
現在、ゲノムの切断→ゲノム沈降法→クローニング→シークエンスまでの一連の操作は滞りなく行える状況である。ゲノム沈降法の最適条件を見つければ、メチル化Cを多く含むゲノム断片を単離できる可能性は極めて高い。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of Carcinogenic Mechanisms of Liver Cancers Induced by Chronic Exposure to Alpha-particles from Internally Deposited Thorotrast.

    • 著者名/発表者名
      Fukumoto M., Shimizu T., Kuwahara Y., Wang L., Wada I.
    • 雑誌名

      Radiat Measurements. (in press)(印刷中)

  • [雑誌論文] Recombinant hybrid protein, Shiga-Toxin-GM-CSF, effectively induce apoptosis of colon cancer cells.

    • 著者名/発表者名
      Habibi Roudkenar M., Bouzari S., Kuwahara Y., Mohammadi Roushandeh A., Oloomi N., Fukumoto M.
    • 雑誌名

      World journal of gastroenterology. (in press)(印刷中)

  • [図書] Mechanisms of Liver Carcinogenesis in Patients Injected with Thorotrast. Health Effects of Incorporated Radionuclides2005

    • 著者名/発表者名
      Fukumoto M., Kuwahara Y., Wang L., Liu D., Shimizu T., Wada I., Ishikawa Y., Mori T.
    • 総ページ数
      239-242
    • 出版者
      GSF (Germany)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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