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2005 年度 実績報告書

オゾンマイクロバブルによる有機系土壌汚染物質の酸化分解処理技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17710064
研究機関福岡教育大学

研究代表者

藤本 登  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (60274510)

キーワードオゾン処理 / 土壌汚染物質 / 微細気泡
研究概要

本研究では,VOCや農薬といった有機化合物の土壌汚染処理技術にオゾン処理技術を用いることで,処理時間と費用の大幅な低減を図る装置を開発することを目的として,まず,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,ジクロロメタンとチウラムに対するオゾン処理実験を行った.その結果,環境基準値の1300倍のチウラムに対しオゾンを5.3g/h供給した場合,1分以内に酸化処理が可能であり,酸化処理に伴い発生する副生成物も処理開始30分後には,分解処理されることが分かった。.また,VOCの酸化・曝気処理実験では,酸素による曝気処理に比べてオゾン処理の方が処理速度は高く,特にエチレン系のVOCにはその効果が高いことが分かった.この実験開始時(0〜0.5時間)の反応速度定数は,オゾン(供給量5.0g/h)とVOCの反応を1次反応式で近似すると,トリクロロエチレンが2.51,テトラクロロエチレンが2,45,ジクロロメタンが0,929と算出された.そして,この結果をもとに,オゾンによる処理装置の経済性を評価したところ,既存の土壌汚染システムに対する処理コストが数分の1から1/10程度まで削減できる可能性があり,処理システムの大きさも大型トラックに積載可能となることが分かった.但し,この実験では,VOC大気中への拡散量を十分測定できなかったため,オゾンによる反応速度が過大に評価されており,処理水と大気中のそれら物質の濃度変化を測定による真の反応速度の算出の必要性が示されている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 高濃度オゾンを用いた有機系土壌汚染物質の処理技術に関する基礎的研究2005

    • 著者名/発表者名
      藤本登, 河野康臣
    • 雑誌名

      第15回環境工学総合シンポジウム2005講演論文集 05-13

      ページ: 296-299

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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