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2005 年度 実績報告書

有機単分子層と電界効果トランジスタによる極限感度バイオセンシングデバイスの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17710103
研究機関早稲田大学

研究代表者

丹羽 大介  早稲田大学, 生命医療工学研究所, 講師 (60350485)

キーワードナノ表面界面 / マイクロファブリケーション / DNAデバイス / 1分子ナノ計測 / 分子デバイス
研究概要

免疫・DNAアッセイ,タンパク機能解析のための,個々の生体分子を認識可能な「極限感度マルチセンシングデバイス」の構築を目標として,「(1)単分子層ナノテンプレートを活用した生体模倣表面の構築とその表面における生体反応の基礎解析」,「(2)生体模倣界面を有する電界効果トランジスタ(FET)型バイオセンシングデバイスの構築」,「(3)半導体特性を有するシリコン上極薄単分子層を活用した新規デバイスの構築」の3項目の研究を推進している.
本年度の成果として,(1)については,局所ナノ領域にタンパク質の固定化をすることが可能となった.とくに,20-30nmの単分子層パターン上にタンパク質1分子の固定化に成功した.さらに,固定化されたタンパク質は生物化学的な活性を維持していることが確認された.(2)については、プローブDNA固定化FETを適用することで,DNAハイブリダイゼーション反応を高選択的に検知できることが明らかとなった.また,その反応を利用した塩基ミスマッチの検出を試みたところ,20塩基対中の1ミスマッチが完全相補型の場合と比較して電圧変化が生ずることが観測され,その差分を測定することで検出が可能となった.(3)については,メチル基修飾シリコン基板を活用した微小FETデバイスの作製を行った.その結果,良好なpチャネル変調が観測されたことから,本修飾表面を用いることで,簡便なトランジスタの作製が可能であることが示された.さらに,混合単分子層形成も試み,修飾分子の配合比率によって伝導特性が異なることを確認した.
各項ともに当初の研究計画を円滑に遂行しており,次年度は実験条件をより精査するとともに,予定通り各項目の優位的な連携を図り,高精度かつ簡便なバイオセンシングデバイスの構築を図ることとする.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Surface Conductivity in Methyl-monolayer/Si Heterojunction Structure in the Presence of Water2005

    • 著者名/発表者名
      D.Niwa, H.Fukunaga, T.Homma, T.Osaka
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 34.4

      ページ: 520-521

  • [雑誌論文] Organosilane Self-Assembled Monolayer-Modified Field Effect Transistors for On-chip Ion and Biomolecule Sensing2005

    • 著者名/発表者名
      D.Niwa, K.Omichi, N.Motohashi, T.Homma, T.Osaka
    • 雑誌名

      Sensors and Actuators B 108

      ページ: 721-726

  • [産業財産権] 半導体DNAセンシングデバイス及びDNAセンシング方法2006

    • 発明者名
      逢坂 哲彌, 丹羽 大介, 本橋 紀和
    • 権利者名
      早稲田大学
    • 産業財産権番号
      特願2006-57706
    • 出願年月日
      2006-03-03

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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