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2007 年度 実績報告書

統合地震シミュレータの高度化と統合都市防災シミュレータ開発のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17710124
研究機関東京工業大学

研究代表者

市村 強  東京工業大学, 大学院・理工学研究, 准教授 (20333833)

キーワード都市シミュレーション / 地震 / 地震動
研究概要

前年度に引さ続き,強震動シミュレーションと各種構造物の動的解析を連成させた「統合地震シミュレータ」の開発及びその高度化を行った.本シミュレータは,所定の地震シナリオに対し,断層から地盤までの地震波動伝播計算を行い,その結果を都市内の構造物の一つ一つに入力し,高精度・高分解能の震災情報を得ようとするものである.この仕組みは,震災だけでなく,その他の災害にも拡張可能である.このシミュレーションでは,如何に精度良く強震動シミュレーションと各種構造物の動的解析を連成させるかが,精度の良い結果を得る上で重要となる.この連成を精度良く解析するため,階層型解析を用いた手法を提案し,数値実験によりその有効性を検証した.この手法によれば,断層から都市までの一連の過程を直接解析したものと同等の精度の解析結果を,従来使われている手法を本枠組みで組み合わせることにより再現可能である.また,このような解析を行う上で,地震波動場の計算精度が解析結果に及ぼす影響が示唆された.そのため,大規模波動場解析のための,非構造・構造格子及び八文木構造に基づく有限要素法プログラムを開発した.更に,上記とあわせて都市デジタルデータのデータ構造の改良を行った.特に,解析対象・解析手法によっては,ボリュームデータ・サーフェスデータを組み合わせて用いるなど工夫が必要となる.そのため,階層型データ構造を用いて,効率的に解析とデータの親和性を高められるようにした.一連の研究から俯瞰的に都市災害のシミュレーションを行うための基盤技術が得られた.今後はこれらを発展させ,実効性のあるシステムの構築をしていきたいと考えている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Earthquake Motion Simulation with Multi-Scale Finite Element Analysis on Hybrid Grid2007

    • 著者名/発表者名
      T. Ichimura, M. Hori, H. Kuwamoto
    • 雑誌名

      Bulletin of the Seismological Society of America 97-4

      ページ: 1133-1143

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 階層型解析手法による大規模地下構造物地震時挙動想定の高度化に関する基礎研究2007

    • 著者名/発表者名
      山木洋平, 市村強, 堀宗朗
    • 雑誌名

      計算工学講演会論文集 12

      ページ: 1-4

  • [雑誌論文] センターランプ式トンネルを対象とした三次元地震時挙動の検討2007

    • 著者名/発表者名
      市村強, 土橋浩, 落合栄司, 山田岳峰, 大保直人, 森口雅美, 堀宗朗
    • 雑誌名

      第42回地盤工学研究発表会論文集 42

      ページ: 1-2

  • [学会発表] Multiresolution Structured and Unstructured Finite Element Method forThree-Dimensional Attenuated Earthquake Ground Motion Modeling inBasins including Topography2007

    • 著者名/発表者名
      T. Ichimura, M. Hori, J. Bielak, and E. Shinotake
    • 学会等名
      AGU Fall Meeting
    • 発表場所
      San Francisco
    • 年月日
      2007-12-09

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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