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2006 年度 実績報告書

固液混相流モデルによる急傾斜地液状化地滑り災害の計算力学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17710157
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

原田 英治  豊田工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (00362450)

キーワード個別要素法 / 急傾斜地 / 地滑り / 倒木 / 剛体連結モデル / 防災 / 固液混相流モデル
研究概要

都市近郊斜面での急傾斜地崩壊による甚大な災害は毎年報告されている,急傾斜地崩壊の主な素因は台風等の継続的集中豪雨による地下水位上昇に伴う地盤強度の減少であるが,国道整備・高速道路・ダム等の山間部への近年の建設域の拡大は,地盤の不安定性を誘発する原因となっており,人為開発に対する適切な急傾斜地崩壊災害防止工の検討は被害抑制には不可欠である.同時に,危険地域の設定,避難体制の確立といったソフト面での災害回避の対応策も重要であり,ハザードマップの作成や物理的根拠に基づいて開発された数値シミュレーションによる適切な被災域予測や住民に対する分かり易い土砂災害の説明が求められている.
近年の急速なコンピュータの演算処理能力向上の恩恵から,Lagrange型シミュレーション手法の一つである3次元個別要素法型モデルによる数十メートルオーダーの大規模計算が実施されている.このような個別要素法型モデルによる実スケール規模を対象とした数値シミュレーション結果のアニメーションは,被災状況を静的ではなく動的に認識し易く,常日頃から土砂災害危険区域の住民が防災の意識を持ち続けるための支援ツールとして有効であると考える.以上を鑑み,本年度研究では,防災意識向上支援ツール開発への取り組みの一環として,3次元個別要素法型の粒状体モデルによる,急傾斜地崩壊挙動を予測するための数値シミュレーションコードの開発に取り組んだ.なお,急傾斜地崩壊後の映像には崩壊した土砂・石礫のみならず,流木群の散乱した状況が確認される事実から,樹木を含めた崩壊予測コードの開発に取り組んだ.
一方で,昨年より継続開発を進めている固液混相流モデルのコードを水中投入土砂挙動に対して適用し,コードが有する再現性機能の確認も実施した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 倒木を伴う急傾斜地崩壊災害の3次元個別要素法による数値シミュレーション2007

    • 著者名/発表者名
      原田英治, 後藤仁志, 酒井哲郎, 合田健一
    • 雑誌名

      土木学会 水工学論文集 51巻(on CD)

      ページ: 841-846

  • [雑誌論文] Numerical simulation of the covering a house by a debris flow2006

    • 著者名/発表者名
      Eiji Harada, Takashi Hosoda, Hitoshi Gotoh
    • 雑誌名

      Proc.of the 3^<rd> International Conference on Fluival Hydraulics ISBN0-415-40815-6(on CD)

      ページ: 1401-1406

  • [雑誌論文] 水中投入粒子群挙動および誘起流動過程2006

    • 著者名/発表者名
      原田英治, 青木伸一, 後藤仁志, 細田 尚
    • 雑誌名

      土木学会 海岸工学論文集 53巻

      ページ: 861-865

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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