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2005 年度 実績報告書

エストロゲン受容体ゲノムネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17710174
研究機関国立国際医療センター(研究所)

研究代表者

柳内 和幸  国立国際医療センター(研究所), 遺伝子診断治療開発研究部, 室長 (30360704)

研究概要

ヒトのような複雑な制御機構を持つ生物において、転写調節領域をゲノム規模で解析する有効な手法が現状では存在せず、転写因子ネットワークの解明は機能ゲノム学の重要課題となっている。近年、我々は、ヒトゲノムからの転写因子結合配列の網羅的かつ効率的な同定を可能とする改良型酵母one-hybridシステムの開発に成功し、これをエストロゲン受容体に適用することで、骨粗鬆症・心筋梗塞・乳癌および子宮癌などの多彩な疾患の発症に深い関わりを持つエストロゲン受容体の作用機所を解明することを本申請の目的とした。
本申請の一年目の計画としては、ヒトゲノム中に500個程度と推定されるエストロゲン標的配列のクローニングとそのシークエンス解析を完了させることであったが、この計画は完了させることができた。現在までに延べ1700クローンのエストロゲン結合部位をクローニングし、全てのシークエンスが完了している。現在、これらのシークエンスを解析中であり、クローンの重複度が2〜3と予測されるため、最終的に約500個のエストロゲン標的遺伝子を同定できると推定している。また、2年目に計画しているハイスループットな「転写因子-DNA間」の結合強度の測定法も確立することに成功しており、順調に計画が進行している。
一番困難であることが予想された結合サイトのクローニングと、ハイスループットな「転写因子-DNA間」の結合強度の測定法の確立を乗り越えたことで、最終年度も順調な進行が期待される。本研究で明らかとなる500個程度の新規エストロゲン標的遺伝子によって、骨粗鬆症・心筋梗塞・乳癌および子宮癌などの多彩な疾患の発症メカニズムの解明や創薬ターゲットの発見につながることが期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ゲノムワイドな転写調節因子結合配列の解析2006

    • 著者名/発表者名
      柳内 和幸
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 217・2

      ページ: 219

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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