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2006 年度 実績報告書

観光事業の側面から捉えた「音楽都市ウィーン」の生成に関する文化史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17710196
研究機関横浜国立大学

研究代表者

小宮 正安  横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (80396548)

キーワード文化史 / 観光学 / 都市論 / モーツァルト / ウィーン / フェスティヴァル / 芸術諸学 / 社会学
研究概要

2年目に入る本研究では、折しも2006年を通じウィーンで催された「モーツァルト生誕250年」のイヴェントに焦点を当て、現地での取材、資料収集を積極的におこなった。その結果、同様のイヴェントは世界各地で催されたものの、ウィーンにおける企画の特徴として、通常の演奏会やオペラ公演に加えて、次のような特徴が判明した。
1 ウィーン祝祭週間というイヴェントの枠の中で、有名無名を問わずモーツァルトの作品が演奏されたり、それにまつわる新作の初演やシンポジウムがおこなわれたりした。
2 数十年来ミュージカル劇場として使用されてきたモーツァルト縁のアン・デア・ウィーン劇場がオペラ用の劇場に改められ、モーツァルトのほぼ全てのオペラが上演された。
3 モーツァルトをテーマにした様々な展覧会が開催された。とりわけモーツァルトが住んでいた「フィガロ・ハウス」の大規模な改修工事が終了し、あらたに「ハウス・オブ・モーツァルト」として、常設展に加え、企画展もおこなえるスペースが誕生した。
以上のような特徴のあるモーツァルト関係の企画が、(1)オーストリア連邦共和国、(2)ウィーン市、(3)公私の機関(ウィーン国立歌劇場、ウィーン楽友協会等)によっていかに維持運営されているのかについて都市論はもとより、観光学、社会学的見地を交えて研究を進めた結果、モーツァルト・フェスティヴァルを軸に官民の双方が「音楽都市ウィーン」のイメージを作り上げ、それに基づいた観光客誘致を展開していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (9件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ドコがヘンだよ?蝶々夫人! 「オリエンタリスム」と「日本の美」との狭間で2007

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      レコード芸術 56巻・3号

      ページ: 66-69

  • [雑誌論文] モーツァルトの向こう側 フラティスラウァ2007

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      日本フィルハーモニー交響楽団 第588回東京定期演奏会プログラム

      ページ: 12-13

  • [雑誌論文] バイロイ卜的?ザルツブルク的? 「東京のオペラの森」を考える2007

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      東京のオペラの森 公演プログラム2007

      ページ: 60-61

  • [雑誌論文] 「豪華」と「一流」の狭間で ワーグナー・オペラの変遷2007

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      東京のオペラの森 公演ブログラム2007

      ページ: 64

  • [雑誌論文] ウイーン少年合唱団 「天使の歌声」の以外な秘密2007

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      ムジカノーウア 38巻・4号

      ページ: 78-81

  • [雑誌論文] モーツァルトは何を飲んだか? 18世紀後半のウィーンの飲食文化2006

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      レコード芸術 55巻・6号

      ページ: 29-30

  • [雑誌論文] 「ワルツ王」の光と影 ヨハン・シュトラウスの生涯2006

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      「こうもり」フロクフム(新国立劇場)

      ページ: 18-20

  • [雑誌論文] 日本初演『タフネ』 その魅刀への期待2006

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      二機会通信 268号

      ページ: 4-5

  • [雑誌論文] キーワードで読むワーグナー小事典2006

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安
    • 雑誌名

      NOMORI PRESS 6号

      ページ: 3-4

  • [図書] ハプスブルク恋物語 700年王朝に秘められた愛憎劇2006

    • 著者名/発表者名
      小宮 正安(共著)
    • 総ページ数
      157
    • 出版者
      新人物往来社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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