• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

医療機関に勤務する看護職が必要としているDV被害者支援教育プログラムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17710210
研究機関鹿児島大学

研究代表者

今村 利香  鹿児島大学, 医学部, 助手 (90381186)

キーワードDV問題に関する認識 / DV問題に関する知識 / 問題解決のためのネットワーク / DV被害者遭遇経験 / DV研修会に希望すること / DV問題に対する看護の役割 / カイ2乗検定 / キーワード分類
研究概要

医療機関勤務看護師のDV被害者支援を阻む要因の明確化と看護者が求めるDV被害者支援教育プログラムを考察することを目的に自記式質問紙調査を実施した。2005年度に実施した基礎調査を基に新調査紙票を作成し,全国の大学病院及び100床以上の総合病院を無作為抽出にて選定した全100施設の看護管理者1000名に郵送した。その結果58施設266名から調査協力を得た(協力施設割合:58%,調査紙票回収率:26.6%,有効回答率:26.4%)。調査期間は2006年6月1日〜8月31日であった。設問項目は「回答者の基本的属性,DV問題・問題解決ネットワークについての知識,DV被害者遭遇経験研修会への参加経験及び研修会で希望する事等」を挙げ,統計解析には統計ソフトSPSS for 11.0Jを用いた。その他自由記述形式にて,DV対策がとられるための看護者の役割等や,事例問題を基にしたDV被害者に初めて遭遇した際の対応等についての回答を得,キーワード分類・カテゴリー抽出を行なった。平均勤務年数は27.4±6.2年であり,DV問題について94.7%の人が「知っている」と回答したが,法律の中身を知っている人は42.5%であった。対象者全体の51.5%が病院でのDV被害者への遭遇経験を持ち,全体の81.6%がその初遭遇時期を1年未満〜5,6年前とした。DV問題解決ネットワークについては,95%の人が「医療機関職員もDV支援機関についての具体的情報が必要」と考えていたが「DV研修会に参加した経験がある」人はわずか11.0%であった。自由記述‘医療機関でDV対策が実行されるための看護の役割'に関する自由記述回答からは,325の小カテゴリーが抽出された。その小カテゴリーを分類した結果,『ソーシャルサポートの充実を図る』『被害者支援の充実を図る』『ナース自身のスキルアップ』の3つの大カテゴリーが抽出された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 看護師(看護管理者)のDV問題に関する研修参加状況とDV被害者への対応に関する認識2007

    • 著者名/発表者名
      今村利香
    • 雑誌名

      日本看護協会第37回日本看護学会論文集(看護教育)

      ページ: 264-266

  • [雑誌論文] Domestic Violence 被害者に対する看護師(看護管理者)の初期対応と役割2006

    • 著者名/発表者名
      今村利香
    • 雑誌名

      日本看護協会第37回日本看護学会論文集(看護総合)

      ページ: 430-432

  • [図書] 医療機関に勤務する看護職が必要としているDV被害者支援教育プログラムに関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      今村利香
    • 総ページ数
      139
    • 出版者
      斯文堂

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi