研究課題
1.本研究は、支えあう市民社会システムとして慈善ボランティア活動と宗教団体の慈善活動を取り上げ、活動参加者の宗教性と利他精神の発達要因の国際的比較研究を通して、市民社会におけるボランティア・利他的精神の発達における宗教の役割を探究する。制度・コミュニティ・個人の観点から包括的にアプローチすることによって、ボランティア・利他的精神の発達における宗教の役割に関してそれぞれの文化や環境による特徴を明らかにすることが本研究の目的である。2.社会福祉政策と宗教の社会福祉活動の専門家であるペンシルベニア大学Ram Cnaan教授を直接訪問し、アメリカにおける信仰をもとにした社会福祉活動の調査手法、評価の基準について直接指導をうけ、質問紙表、評価指標を収集することができた。これは全米の大都市での横断的調査に使用されたものであり、大変貴重である。今後、日本、アジアで比較研究する際のベースとすることができる。3.フィラデルフィアにおいて、救世軍、メソディスト派の教会、バプティスト派の教会における社会福祉活動、社会福祉活動に参与観察し、実態を知るとともに、宗教が活動者に与える影響について新たな知見をえた。4.世話人をつとめる「宗教団体の社会貢献活動研究プロジェクト」の研究会(研究会のサイトhttp://keishin.way-nifty.com/scar/)を継続し、日本における宗教の社会貢献、アジアにおける宗教の社会貢献についての地域文化の影響、制度の影響など広い視点の知見をえた。
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Proceedings of the 1st International Academic Interchange Meeting between the Graduate School of Human Development & Environment, Kobe University and the Institute of Education, University of London 無
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