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2005 年度 実績報告書

日本に所在する宋代彫刻の基礎的調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720028
研究機関独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所

研究代表者

皿井 舞  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 情報調整室, 研究員 (80392546)

キーワード日本彫刻史 / 宋代彫刻 / 泉涌寺 / 舎利塔 / 仏祖統紀
研究概要

第1年目である平成17度は、調査のための体制を整えると同時に、以下のような作品調査及び関連作品調査と文献資料からのデータ収集及びそれに基づいたデータベース作成、関連作品の資料収集を行った。
1.代表的な宋代彫刻の請来遺品として著名な京都・泉涌寺心照殿月蓋長者像及び韋駄天像の調査を行った。重要文化財指定(同寺楊貴妃観音像の付けたり)時の調査によって、構造等についてはある程度明らかにされているが、着衣の文様をはじめとする詳細な情報を得る必要があった。これまで、月蓋長者像の着衣の黄色は金泥によるものとの報告はあるが、実査により金泥でない可能性があることなど種々の知見を得た。
2.熊本・個人蔵十三重石塔の調査を行った。熊本・城泉寺(明導寺)から流出したもので、中国の舎利信仰とも関係の深い鎌倉時代以降の舎利信仰を考える上で重要な遺品である。個人蔵のために、詳細な情報は少なかったが、実査によって、改めて軒の鬼面など特異な表現が多いことを確認し、中国の舎利塔の造形との関係もさらに調査する必要性があるものとの認識を得た。
3.関連作品として、熊本・城泉寺(明導寺)阿弥陀三尊像の調査を行った。
4.『仏祖統紀』を中心に、中国宋代の仏教関連事項を抽出したデータベースを作成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 文化財アーカイブの構築 -美術史における資料学との関わりから-2006

    • 著者名/発表者名
      皿井 舞
    • 雑誌名

      重要美術作品資料集成に関する研究 平成17(2005)年度報告書

      ページ: 39-46

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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