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2007 年度 実績報告書

明・清期におけるドミニコ会による漢語研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720089
研究機関琉球大学

研究代表者

石崎 博志  琉球大学, 法文学部, 准教授 (30301394)

キーワード官話 / 漢語方言 / ドミニコ会 / 中国語-スペイン語辞書
研究概要

今年度はポーランドのクラクフ、フランスのパリにて中国の字書の欧州の所蔵状況などを調査し、京都、東京にて関連する漢語資料の調査を行った。そして、来華宣教師および在欧の中国学者がどのような中国の字書を参照していたのか、また中国の字書が欧人の編纂した辞書にどの程度反映されているのかを考察し、口頭発表を行ったのち、論文を発表した。
この研究で扱った辞書は『西儒耳目資』、"海篇類"の字書、『字彙』、『正字通』、『諧聲品字箋』、『五方元音』で、以下の結果を得た。"海篇類"の字書については欧州各地に数多くの所蔵がみられ、宣教師やヨーロッパ人学者もそれらの書名を引用するものの、具体的にそれらをベースに編纂された辞書はみあたらない。『字彙』『正字通』も欧州各国に伝わっているが、殆どの場合字彙の筆画検字法の導入に止まり、字書本体を使用した事例は挫折に終わっている。『品字箋』については、Antonio Diazが1704年にVocabulario Hai xing phin tsu tsienを著すが、その序文に『品字箋』の韻分類を示すも、本体は宣教師による辞書を引き写したものとなっている。『五方元音』とラテン語による"Vocabularium Sinico-Latinum juxta. Ou Fang Iuen In."については、発音体系に若干の齟齬があるが、辞書本体の語釈部分については『五方元音』の反映はみられない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 宣教師たちはどのような字書をみていたか2007

    • 著者名/発表者名
      石崎博志
    • 雑誌名

      『琉大アジア研究』 第8号

      ページ: 1-16

    • 査読あり
  • [学会発表] 宣教師たちはどのような字書をみていたか2007

    • 著者名/発表者名
      石崎博志
    • 学会等名
      中国近世語学会
    • 発表場所
      大東文化大学
    • 年月日
      2007-12-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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