研究概要 |
研究代表者がこれまで従事していた,デジタル山梨方言辞典・データベース作成と成果公開を継続し,山梨方言辞典の完成をめざして調査研究とデータ構築をおこなうことが目的である. 最終目的は「デジタル山梨方言辞典・データベースの完成と公開」であるが,科学研究費交付期間内に設定する研究計画は以下の6点である. 1,山梨方言資料860点余の一次調査と電子化. 2,同資料主要30点の詳細分析調査. 3,年次累積形式でのデータ公開(CD-ROMと冊子の作成). 4,年次ごとの作業知見の報告. 5,方言の電子辞典・DB作成方法の公開と方法の理論化. 6,未見・未入手資料の探索調査. 平成18年度の研究実施状況は以下の通りである. 1,未見,未入手資料の探索調査のため,5日間の出張をおこなった. 2,収集資料の電算データ化をおこなった。データ整理に76日人を投入し,31資料・23132項目を入力した.その結果,山梨県方言資料119点の一次調査と電子化が完了し,辞典用データ項目総数は114540項目となった. 3,平成18年度中に電算化したデータを加工し,平成17年度以前に加工したデータ分と併せて『デジタル版山梨方言集2006』(CD-ROM+冊子)を作成した. 4,平成18年度中の作業による知見を報告書としてまとめ,3のCD-ROMに収録した.
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