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2006 年度 実績報告書

リスニング・リコールの分析単位について

研究課題

研究課題/領域番号 17720138
研究機関常磐大学

研究代表者

飯村 英樹  常磐大学, 国際学部, 専任講師 (30382831)

キーワード英語 / リスニング / 分析単位 / アイデア・ユニット / ポーザル・ユニット / トーン・ユニット / 命題
研究概要

外国語学習者のリスニングカを測定する手段としてリコール(筆記再生法)を用いた国内外の先行研究を概観した平成17年度の研究成果を元に予備実験を2度実施した。
予備実験1の目的は、各分析単位をリコールの採点基準として、その採点結果を外部基準テストに照らし合わせて妥当性を検討するとともに、各分析単位の特徴を明らかにすることにあった。今回の実験の対象とした分析単位は、アイデア・ユニット、トーン・ユニット、ポーザル・ユニット、命題の4つである。
被験者は大学2年生41名で、実験刺激には英検準2級の説明文型のパッセージを使用した。外部基準テストとしてCASECのリスニング・セクション(多肢選択式)を用いた。
外部基準テストとの相関及び因子分析の結果から、4つの分析単位ともリコールの分析単位としてある程度の妥当性が認められた。しかしクラスター分析の結果、4つの分析単位のうちアイデア・ユニットとトーン・ユニットが、幅広い層(英語熟達度)を測定できるという点で優れていることが分かった。中でもトーン・ユニットはリスニングの特徴である音声的な影響を反映した単位であることから、リスニング・リコールの分析単位として最も妥当性の高いことが示唆された。
予備実験2はアイデア・ユニットに焦点をあてたものである。予備実験1でアイデア・ユニットの妥当性は認められたが、この単位は研究者により様々な解釈がなされており、統一した定義が定まっていない。そこで、先行研究で使用されている代表的なアイデア・ユニットの3つの定義-Carrell(1985)、Sakai(2005)、Spencer(1975)-に基づいてリコールを採点し、どのアイデア・ユニットがリスニング・リコールの分析単位として妥当であるか検討することにした。分析方法は予備実験1と同様である。分析の結果、Sakai(2005)が最も妥当性が高いことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis units in listening recall : Comparison between idea unit, pausal unit, tone unit, and proposition2007

    • 著者名/発表者名
      飯村英樹
    • 雑誌名

      Annual Review of English Language Education in Japan (ARELE)全国英語教育学会紀要 18(印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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