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2005 年度 実績報告書

東アジアにおける律令制儀礼の構造と展開

研究課題

研究課題/領域番号 17720146
研究機関東京大学

研究代表者

稲田 奈津子  東京大学, 史料編纂所, 助手 (60376639)

キーワード日本古代史 / 東アジア / 律令制 / 儀礼史 / 喪葬儀礼 / 喪葬令 / 礼制 / 山陵祭祀
研究概要

1、東アジアにおける比較儀礼史研究の方法論確立に向けた試みとして、山陵祭祀等における文書を焼く行為に着目した。日本古代の事例を集成した上で、中国・朝鮮の事例との比較検討をおこない、中国礼制受容の過程を考察した。その内容は、第254回史料編纂所研究発表会(2005年9月15日、於東京大学史料編纂所)、および第24回正倉院文書研究会(2005年10月29日、於大阪市立大学文化交流センター)において口頭報告をおこない、その成果に基づいて論文「文書を焼く」を発表した。
2、喪葬令の逐条的検討の一環として、皇都条の分析をおこなった。本条は、都城と墓地との関係を規定することから考古学分野でも利用されることが多く、従来日本の独自性が強調されてきたものでもあるが、唐令の影響を強く受けているであろうこと、その実効性については慎重であるべきこと、平安初期の礼制受容との関わり等について論じた。その内容は、論文「喪葬令皇都条の再検討」として発表予定である。
3、国内調査は計4回実施し、東大寺図書館・東山御文庫・奈良国立博物館・京都国立博物館等における所蔵資料等の調査をおこなった。国外調査としては、高麗大学校日本学研究センター研究教授宋浣範氏の協力のもと、韓国国立中央博物館・国立故宮博物館や周辺史跡等において資料収集および調査をおこなった。
4、現地調査や資料収集のための設備(デジタルカメラ・PC等)を整えるとともに、律令制・儀礼史関係図書を中心とした資料の収集をおこなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 文書を焼く2006

    • 著者名/発表者名
      稲田奈津子
    • 雑誌名

      古代中世の社会変動と宗教(吉川弘文館)(義江彰夫編)

      ページ: 151-169

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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