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2007 年度 実績報告書

朝鮮出兵とくに慶長の役における諸大名の軍事行動に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17720153
研究機関高知大学

研究代表者

津野 倫明  高知大学, 人文学部, 教授 (60335916)

キーワード日本史 / 朝鮮出兵
研究概要

本研究の目的は慶長の役における諸大名の軍事行動を解明することであり、本年度はとくに水軍に編成されていた諸大名(藤堂氏・伊予加藤氏・来島氏など)と朝鮮半島南部の駐留部隊であった諸大名(小早川氏など)およびこれらの軍事行動と密接にかかわる軍目付(熊谷直盛ら7名)に関する史料の調査・分析をした。具体的には研究実施計画にそって以下のような史料調査等を実施した。
11月に東京大学史料編纂所で水軍関係の史料を閲覧・筆写し、近江水口加藤文書の影写本については複製も入手した。12月には秋月郷土館で軍目付発給の「鼻請取状」を撮影した。また、1月には東京大学史料編纂所で小早川秀秋に関する文書などを閲覧・筆写した。史料所蔵機関の耐震工事などにとまどい、遅れがでたものの研究実施計画に掲げた調査は遂行した。なお、史料の調査・分析と補完関係にある朝鮮出兵関係図書・日本中近世政治史関係図書も随時、精力的に蒐集していった。
上記を含む3年間の調査・分析により、従来未解明であった慶長の役における諸大名の進軍ルート・部隊編成など基本的な動向を解明する所期の目的はある程度達成されたと考えるが、依然として後半の倭城在番体制・帰国時期などに関しては不明な部分が残されている。よって、諸大名の軍事行動と密接にかかわる軍目付にも注目して、これらの点を解明してゆくことが当面の課題と考えられる。
なお、これまでの成果もふまえて本年度は裏面に掲載した「朝鮮出兵と長宗我部氏」、『前近代の日本列島と朝鮮半島』(津野執筆は「朝鮮出兵と西国大名」)を発表した。また、とくに本年度の対象とした水軍に関しては口頭報告「慶長の役における四国衆について」を発表し、これにもとづく学術論文「慶長の役における『四国衆』」も、大会成果論集(平成20年度予定)に掲載予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 朝鮮出兵と長宗我部氏2007

    • 著者名/発表者名
      津野倫明
    • 雑誌名

      LIBERATION Vo1.5

      ページ: 19-32

  • [学会発表] 慶長の役における四国衆について2007

    • 著者名/発表者名
      津野倫明
    • 学会等名
      第58回地方史研究協議会大会
    • 発表場所
      サンポートホール高松
    • 年月日
      2007-10-28
  • [図書] 前近代の日本列島と朝鮮半島2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤信・藤田覚
    • 総ページ数
      225-239
    • 出版者
      山川出版社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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